中国韓国に勝つために

　中国や韓国が今後も勝ち続けるだろうと前回予想したので、では日本はどうす
ればいいのか、という話をする。
　前回の記事で彼らが勝ち続ける理由を書いたので、解決案は当然その理由から
導く。つまり、市場を広げることが重要になる。
　どういう訳か、日本企業の海外進出というと、“生産拠点”の海外進出を連想
してしまう。知識集約型産業では労働人口が増えない方が良いのだから、あまり
賢いこととは思えない（無論彼らを経済成長させて消費力を上げることが市場拡
大につながる、という議論はある）。これからは新興国に“営業”をかける時代
だと思う。
　まあそうは言っても、新興国の市場は低価格商品が出回っていて、日本の商品
は売りづらい、という壁はあるだろう（東南アジアでは日本車が広く乗られてい
るが、多くは中古車でトヨタニッサンホンダが直接儲かっている訳ではない）。
高い技術で良い製品を提供する、というのもソニーやパナソニックの現状を見る
と過去の話だと思った方が良い。
　もしまだ日本が誇れるものがあるとしたら、アフターサービスとか接客応対と
か、ヒューマンスキルだと思っている（というかちきりんさんの受け売り）。こ
れが言葉の壁ゆえに一番輸出できていない。この接客力を輸出できるようになれ
ば、日本は再び勝てるはずだと考える。