新自由主義を撲滅せよ！

　前の記事で、過激な投機による経済成長は自重し、もう一度
モノ作りの大切さを尊重する社会に戻ろう、と言う素朴な主張
をした。もちろんそれも大事だが、個人的な関心事は労働者の
自由を獲得する、と言うこと。モノ作りを尊重すると言うこと
は経営者よりも労働者に権力を与える、と言う意味で前進があ
る、と考えているが、それでも「ではもっと馬車馬のように働
いて労働に励め」と言う言説は経営者側から途絶えることはな
いであろう。
　この問題はいったん先送りするが、今回のライブドア問題で
注目すべきは、昨年の総選挙でホリエモンを自民党が公認した
ことに対する党内の責任問題をどう問うか、と言う議論だ。こ
れは自民党にとっては、安倍官房長官のヒューザー小嶋社長と
の関係問題と並び、まさに青天の霹靂であったであろう。かく
して、今日の行きすぎた経済発展の裏には、やはり政治家たち
の闇の中の画策があったことが白日の下に晒される。
　ここは経済面、政治面両者を代表するホリエモン、小泉首相
の新自由主義の“膿”を徹底的に追求してもらいたい。そして
２大政党制と言う右派に牛耳られた日本の政治社会をもう一度
左派とのバランスの取れたものに戻すきっかけを作らなければ
ならない。