物語ねえ

　個人的にアニメやコミックが苦手な私だが、自己分析ではアニメの物語性が苦
手だと考えていた。いや、物語そのものが苦手な訳ではなくて、物語とはそもそ
も受け手の「解釈」で決まるものであり、アニメと言う「映像＋セリフ」でくど
く説明される世界そのものが苦手だと考えていた（もちろんそうでないアニメや
コミックもあるだろうが、それをあえて探す気力はない）。 
　AKB（かつてのモーニング娘。もだが）の魅力が「ファンがアイドルを育て
る」物語性にある、と言う説明は以前にもあった。なるほど、私が彼女たちを苦
手な理由はアイドルに「物語性」が持ち込まれていることにあるんだな、と納得
する。 
　だって、僕の興味を引くのは「何だこりゃ？」と、対象が何か常識的なところ
から外れていて、その奇妙な求心力を知りたい、と言う欲求から深入りしていく
のだ。だから性格のいい誰にでも好かれる子より、世の中にはこんなカワイイ子
もいるのか！とハッとさせられる存在感がある子が好きだ。いつも身近にいて、
テレビのスイッチを入れればいつでも会えるようなAKBのようなアイドルにその
ようなミステリアスさと希少性を兼ね備えた存在とは対極なので、関心を持てな
いのだろう、と理解した。 

AKB48の総選挙がやたらと盛り上がる理由 
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1971684&media_id=112