Marijuana March @ 青山墓地

　ここまで財政ピンチになったのも久しぶりだ、UNION@ArcHにも行く気にならな
い。しかしせめてマリファナマーチは覗いてみたい。
　乃木坂にちょうど良い時間に到着。それらしき人たちの後を着いて行くとイベ
ント会場、とはいえ、物見遊山気分は軽く吹っ飛ぶ、警察に届け出た正式な街頭
デモであり、おびただしい数の警官がいる。もちろん、こっちも中途半端な気持
ちで来た訳ではない、大麻開放自体は自分のコアな政治的ステートメントではな
いが、人権侵害と言う点で死刑廃止の論点とも大いに共感できるところなので。
　デモは４時スタート、レゲエのサウンドシステムを積んだトラックが先発、続
いてサイケトランスのトラックが後を追う。それぞれのトラックに100人前後の
参加者が（若干レゲエの方が多い、さすが歴史のあるサウンドデモだ）思い想い
のプラカードを持って出発。雨が辛うじて降らなかったのは良かった。
　最初は青山墓地なのでサウンドデモらしく音源を楽しむ感じだったが、表参道
通りに出ていよいよ人ごみの中へ入って行くと、サウンドもさることながら、演
説の比重が増えてくる。と言うか、メインストリートに出たことでトラックの進
みが遅くなる、ここで主張しなくちゃいけない訳である。
　先ず、単純に感動した。大麻開放であれ何であれ、政治的ステートメントが街
に開放されることは良いことだ。そして、あらためて“踊る”と言う行為が“消
費”以上の“行動”になることに想いを至らす。僕らが音楽産業に一方的に搾取
されている訳ではないことがここで明らかになる。
　残念ながら原宿交差点でデモを離れたが、これから渋谷方面に向かって更にデ
モが盛り上がることを祈念する。