最近は電気自動車やハイブリッドカーの普及で車が静かな乗り物になってきた。 この流れで行くと、バイクもやがて静かな乗り物になっていくのだろう。と言う ことは、爆音を鳴らしていた暴走族が彼らの意思とは関係なく、テクノロジーの 変化で消滅することになるだろう。 消滅すると言うことは、いくばくかの人々の間でノスタルジーに変わって行く ことになる。そうすると、暴走族の爆音は一種の文化として認識されるのではな いかと思われる。 DJ文化が花開いたことで、20世紀末に、ターンテーブルは楽器か否か、と言う 議論が巻き起こった。それに倣って言えば、爆音を鳴らすバイクは楽器か否か、 と言う議論が始まる日もそう遠くないと考える。