嗣永桃子姫と言うのは、何と言うか、アイドルを「芸」に高めた人だなぁ、と 言う感じ。水着着て、笑顔でピース、とかのアイドルとしての意図的な記号もあ りながら、それ以上に存在そのものがアイドル。もちろん、アイドル界のタカラ ヅカ、ハロプロには他にもそう言う素材のアイドルは沢山いるが、二次元の世界 にも通じるファンタジー性と、三次元ならではの成長とか元気とか勇気とか、そ う言うキーワードとが両立する世界をしっかり確立する（しかも当然ながら、十 代のうちに！）のはタイヘン。ファンタジー性、つまり８０年代的ブリッコの要 素もありつつ、しかしラジオのしゃべりなどはすっかり芸人（もちろんいい意味 で）してる日々成長の人間味も感じさせる。古いのか新しいのかよく分からない ポジションだけど、まぁとにかく地に足のついたアイドルのお手本みたいな人だ なあ、と言う感想。