[DISKREVIEW] KARA, 神聖かまってちゃん, La Folle Journee, Masa & Ree K, 東京事変

・KARA / Pretty Girl
　KARAの５人、無事事務所と和解おめでとう！と言うことでミニアルバム。韓国
語盤全部コレクションするほどのマニアではないが、日本向けスペシャル・エ
ディションなミニアルバム。「何これ？」と「GOODDAY」は個人的に未確認曲だ
が、後は「Pretty Girl」と「Honey」の別バージョン。ただ、通常のCDより大き
いサイズのパッケージなので、ミニ写真集としての方が価値があるな。ちなみに
現在はJi-Yongが１推しｗ。

・神聖かまってちゃん／みんな死ね
　映画を見てから神聖かまってちゃんを再評価。ジャケットを見るとアニメや
ゲームに夢中な世代の音楽なのか、と思わせる印象を与えるが、映画ではシング
ルマザーだったり小学生だったりがかまってちゃんの音楽にハマって行く様子が
描かれている。なんと言うか、ジェネレーションでセグメントされうる音楽では
ない、と言う直感を得る。
　元気のない時代を勇気づける歌でもない、忙しい世の中を癒す歌でもない。不
条理な世の中を告発する歌でもない。引きこもり世代の等身大の日常を歌ったら
ネットで流行った、と言う感じ。
　今の時代に生きづらさをこれまでのロックフォーマットを超えた方法で表現し
ている、と言ったら良いのだろうか。生きづらさ自体がジェネレーションに関係
なく普遍性を持っている、と言うことなのだろう。ビートルズとかセックスピス
トルズとかのキーワードに反応した部分はあるが、ニルヴァーナがツェッペリン
やパープルを聴いていた世代にも共感されたのと変わらない。まぁ中二病のオイ
ラがかまってちゃんに共感するのは単に精神的に幼いだけかもしれないが（激苦
笑）。

・オムニバス／La Folle Journee 2011 Official CD
　１曲目がいきなり「ツァラトゥストラはかく語りき」なので、激情的なコンパ
イルかと思いきや、BGMとして使えそうな室内楽が多数を占めており、TPOに合わ
せてチョイスするアルバムではないな（苦笑）。やはりクラシックの入門書的で
教科書的なアルバム。

・Masa & Ree K, etc. / Space Gathering Openair (DVD)
　2007年10月に行われたMASA & Ree K主催の「宇宙集会」のopenairレイヴのド
キュメンタリーDVD。場所は伊豆、多分Metamorphoseみたいにバスチャーターと
かなくて、車の足を持たないオイラにはどっちにしろ参加にはハードル高かった
だろう。
　かなり編集されているので（一晩のパーティを１時間半に圧縮）、これだけ観
てもどうなの？やっぱり現場にいてこそレイヴはナンボ、行ってきた人があの時
の感覚をリフレインしたい時に観るDVDだろうな。現在代官山SALOONで毎月第一
月曜に行われるのとは違い、まだバリバリサイケトランス色が濃いパーティだっ
たみたいです。
　と言う訳で、個人的には附録のミックスCD“ECLIPSE Mix”の方をメインに楽
しんでます、こちらは2010年のミックスなので、より現在の宇宙集会のアトモス
フィアに近い。

・神聖かまってちゃん／つまんね
　最初はメジャーデビューアルバムの方がインディーズ２枚目の「みんな死ね」
よりつまんね、かと思ったが、なんだよいきなり２曲目から早くもの子が「死に
たいなー」と絶叫しまくってる！みんな死ねのアルティメットレイザーと変わら
ないくらいかまってちゃん流のツカミでやられた。 
　とはいえ、みんな死ねに比べると聴きやすい。かまってちゃんの分かりやすさ
を出しているような気はする。コアなファンはみんな死ねの方が好きなのかな、
オイラはとりあえず聴きやすさでこっちに軍配を上げる、それでも十分の子らし
さは味わえるしね（それを言ったらデビューアルバムが一番好きだがｗ）。

・東京事変／空が鳴っている c/w 女の子は誰でも
　なんと言ってもカップリング？の「女の子は誰でも」が資生堂マキアージュの
ＣＭであまりにカワイイ曲に仕上がっているので、久しぶりに東京事変、と言う
より椎名林檎の才能に酔いしれている。キュート、と言うにはちょっと言葉が足
りない、ビッグバンドジャズと言う大人のイメージの音楽スタイルを用いてお
り、こんなセンスでかわいらしい楽曲が作れてしまうことに驚嘆せざるを得な
い。「空が鳴っている」は上述の曲に比べるとあまり評価していない。一昔前な
らカッコいいかもしれないけど、今はイケメンバンドでも良いバンドスコアを書
く人が増えているので。