[DISKREVIEW] 三浦大知, 福島和可菜, w-inds., flumpool, Buono!

・三浦大知／Lullaby
　シルキーなバラード。ダンスが得意な彼がシングルでは聴かせる曲で勝負す
る。シンプルで一見地味だが、聞き込むほどに力を感じさせてくれる。上質なラ
ブソング。カップリングはよりドラマチックなナンバーに仕上がってます。

・福島和可菜／Smileちょい足し、元気ちょい足し
　陸ドル（元陸上自衛官アイドル）福島和可菜の名前を知らなくても、プロ
デュースが広瀬香美と言えば興味を持ってもらえるかな？　２１世紀の今にこの
無垢な元気さが全く嫌みにならない和可菜さんのキャラがしっかり生かされた超
ポップなミニアルバム。特に「Surpriseちょい足し」と「Morning Girl」は本当
に元気が出る。とても聞きやすくてハッピーな作品。Surpriseちょい足しでは妹
の舞ちゃんもコーラスで参加してます。

・w-inds. / Let's get it on
　収録３曲のすべてが違うタイプの楽曲なのに、それぞれが見事にw-inds.らし
さを表現している傑作。前作「New World」から１年待った甲斐のあるシング
ル。
　先ず「Let's get it on」、これでもかってくらいキラキラ輝いてるトランス
ナンバー。明るい話題の少なくなったこの世界で、希望をもたらせてくれる華や
かな楽曲。
　「Be as one」はアニメ「FAIRY TAIL」のエンディング。ドラマチックなバ
ラードナンバーの説得力は３月でデビュ−１０周年を迎える彼らの貫禄を感じさ
せます。
　そして「To My Fans」、まさにデビュ−１０周年に当たってヒップホップに乗
せて綴るファンへのメッセージソングになっていて、泣けますね。

・flumpool / Fantasia Of Life Stripe
　「君に届け」を聞いて、ああこの人たちってものすごく映像的で物語的な音楽
を作るんだな、と言う印象を持った。僕たちはなにがしかの目標に向かってある
いたり走ったりしている。でもその先に何があるのかいつも不安で、立ち止まっ
たりしている。フランプールの綴る物語が僕ら一人一人の物語と一緒かと言えば
違うが、色も形もクリアで光の差し込む１４曲の物語の中に、少なくとも希望が
あり、僕らはつまづいてもまだ歩き続ける、走り続けることができる。そう言う
今の時代にとって必要なストーリーテラー、彼ら４人の音楽を簡潔に言い表すと
したら、そう言うことじゃないだろうか。その普遍的な語り口は、ポップスや
ロックと言うより、クラシックに近いとさえ感じる。

・Buono! / 雑草のうた
　アイドルとかアーティストとか、そんなことはもうどうでも良くて、これだけ
ロックのしっかりしたサウンドプロダクションをやってくれる存在は少ないん
じゃないかな。歌詞が等身大の女の子でありながらロック、と言う点ではYUIと
かに近いのかもしれないけど、楽しさを重視してるので幅広く支持されていいと
思う。というか、３人組と言うことでPerfumeなみにブレイクして欲しいんです
けど（笑、年に１、２回しかライブがないのでブレイクするにはレアすぎるんだ
ろうな）