[JPOP LIVE] LIVE SUPERNOVA @ O-Nest

　久々のアーティスト青田買い、「鉄道むすめ」オープニング曲を歌っている阿
部真央を観に渋谷道玄坂のO-Nestへ。風っぽい上に雨だなんて最悪だが、せっか
くJ-WAVEの無料招待ライブに当ったんだし、仕事も早めに切り上げた、行かない
という選択肢は考えなかった。O-Nestなんて何年ぶりだろう、道玄坂はしょっ
ちゅう来てるけど。メジャーデビューは来年１月だからオープニングアクトだろ
うとは思っていたが、他の出演者もまだこれから芽を出す人たちばかり３組。
　ＴＶでのオンエアでは椎名林檎っぽいダイナミックな女性ボーカルが印象に
残ったが、それだけじゃなさそうだと思って、こうしてライブハウスにまで足を
運んだ。予想は大当たり、オーラというよりはむしろ鬼気迫るライブパフォーマ
ンス、軽く常人越えした存在感。アコギを引くというよりもパーカッションのよ
うに叩いてみたりかき鳴らしたり、声はカワイらしさあどけなさを残しながらも
心臓が飛び出すのもいとわないほどの魂の爆発のようなパワーボーカル。ＭＣを
聞けばまだなんと１８歳、今春高校を卒業して上京して来たと言う。この凄まじ
いほどの肝っ玉の据わった存在感はなんなのか。その人間力に圧倒される。１月
のライブも行ってしまいそうだ（笑）。
　その圧倒的なパフォーマンスに魅入られる一方、ものすごく研究してみたくな
るアーティストでもある。出身は大分、隣の福岡から出て来た椎名林檎から１０
年遅れて出て来た天才。と言うか、今や大きなハコでしか椎名林檎のライブは見
れない、３ｍの至近距離で林檎さんが歌ったらこんな感じか、と妄想せずにいら
れない。彼女の歌はもはや共感ではない、強烈な人間力にひれ伏す、と言う方が
正しい。母親のことを歌にした自伝的歌詞は、「歌舞伎町の女王」の（ニセの）
自伝的歌詞に似ている。と、比較論っぽい書き方をしてしまったが、これだけト
ンガっている人を言葉で説明しようとしたら、そんな陳腐な表現しか出来ない、
ということ。

　セットリストは以下の６曲。
1.人見知りの唄
2.MY BABY
3.デッドライン
4.貴方の恋人になりたいのです
5.母の唄
6.ふりぃ
　なんと、鉄むすオープニングのwant you DARLINGがない、相当この人は曲のス
トックがあるようだ。

　２番目に登場したのはガールズロックバンド、LAZYgunsBRISKY。ラウドロック
は守備範囲じゃないのでよほどインパクトがないとね、と斜に構えて観ていた
が、こりゃ７０年代的にストイックでかつポジティブな音だ。なんと言ってもド
ラムスが気持ちいい、ストレートにロケンロール。
　ラストは女の子の喚声がすごかった、Peaky SALT。もちろん彼らもニューカ
マーなのだが、ミスチルやＵＫギターポップの由緒正しき伝統を継承したバン
ド。ＭＣ（と言うかメンバー紹介）も楽しませてくれたが、その分曲が少なかっ
たな（って、アンコール前に帰ったのでもっとやってるはずですがｗ）。

　それにしても、こういうライブって確かに大学生くらいの世代が中心なのだ
が、ぽつりぽつりとオイラと同じか上くらいのオヤジがいるんだよなあ。あれは
業界人なのでしょうか？