[DISKREVIEW] Boom Boom Satellites, Buono!, Mayuri, capsule, BeForU

・ON / Boom Boom Satellites
　サマソニではテクノ要素とロック要素のバランスが絶妙だったが、ＣＤでは
ロックの要素の方が強めのような気がする。やはり彼らはライブの人たちなんだ
と思う、ロックのライブ色の強いアルバムではやはりライブを観ないと物足りな
い。テクノだってもちろんライブの方が良いのだが、しかしライブ感は音だけに
あってアーティストのパフォーマンスにはそれほど重きがない。なので、アルバ
ムで高く評価、と言うのはちょっと遠慮しておく。

・Buono! / ガチンコでいこう！
　ボーノ！お得意のツービートロックナンバー。しかし誰が思いついたんでしょ
うね、この高速なＵＫノリをアイドルユニットにやらせるなんて。でも基本的に
ツービートロックはティーンエイジャー向けのポップな作品を作り易いフォー
マットなんでいいアイディアだと思うけど、今のところボーノ！意外誰もやって
ませんね。Perfumeのフォロワーはもう飽きてますから、ボーノ！のフォロワー
に出て来て欲しいもんです。まぁその前にワンマンライブやってくれませんか
ね？（もちろん生バンド付きで）ハロプロのライブに初心者が飛び込むのはちと
キツいんで（苦笑）。

・CB SESSION MAYURI MIX
　Metamorphoseのコンセプトが分かるミックス。ハード過ぎもせず、かといって
ディープすぎもせず、いい感じに踊れるミックス。テクノレイヴなんてキッズの
ものだと思っている人もいるだろうが（と言うか自分もそう思ってた時期がある
が）、ジャズみたいにオールエイジで楽しむ音楽として十分に成熟している。こ
ういう音楽を聴くために４０半ばになっても私はレイヴに足を運ぶのだ。東京の
テクノシーンが世界トップレベルであることを証明するような傑作。

・capsule / FLASH BACK
　神戸コレクションで彼らがライブ、なかなか良かったので買ってみた。早い
話、テクノポップを今風にしてみた、という点ではPerfumeと同じだが、こちら
の方がクラブ色が強め。と言ってもカプセルがクラブ系ユニットだとはあまり
思っていない。どちらかと言えば、こしじまとしこのキッチュな出で立ちから
言って、PIZICATO FIVEの路線なのかな？とも思う。そう言う意味ではPerfumeと
同様"J-POP"の範疇で捕らえた方がいいような気もする。まぁ聞く側からは線引
きはどっちでもいいが、中田ヤスタカが今後このユニットをどうして行きたいの
か、という将来を占うとき、このユニットがＪポップ側と捕らえるべきかクラブ
側と捕らえるべきかは大事な要素となると思うからだ。

・BeForU / Shangri*La
　先ずはこのアイドルユニットの前に、電気グルーヴの曲がアイドルユニットに
カバーされる時代になったか、と言う奇妙な感動（笑）。だって昔は電気と言え
ば大槻ケンジ率いる筋肉少女帯と並ぶ２大サブカルＪポップバンドの代名詞だっ
たからねえ。そう言う音楽がカバーされることになった、というのはＪポップの
大きな進化（？）と言っていいのではないだろうか。てか、電気自体もこの曲は
カバーで、原曲はインストＲ＆Ｂクラシックなんですが。
　そしてこのユニット、ジャケをみるとレースクイーンっぽいが（４人全員を詳
しく知る訳ではないので、実際ＲＱ出身者がいるような気がする）、一応４人は
グラドル。最近はPefumeの影響でみんなテクノポップやりますね、てか、ひたす
ら「キスキスキス、キスキスキスキッス！」のフレーズを強調、やっぱりこの曲
の肝はここか（笑）。電気ファンには別の意味で刺激の強いＰＶだなあｗ