[CLUB] TORTURE GARDEN JAPAN @ NO NAME, Takeshiba


<2008.06.28(Sat)>
 前回の代官山UNITでの開催からわずか5ヶ月という短いスパンで今年2回めの
TGJ。いろいろファッションのアイディアを考えてみたのだが、今回は結局
ゴーグル以外はこれまでの服で。ベニューはNO NAME、竹芝埠頭の目の前にある
あのハコです(笑)。とにかくドレスコードが前回からストリクトなものにな
り、これをクリアすることが最初にして最大の課題。23時オープン直後に入
店、やはり今回もボーダーラインギリギリだったなー、ゴーグルのおかげだな
(笑、しかしそのあとドアガールのお姉さん、実はCyberdogの元店長さんという
ことで、Cyberdogファッションで来ていた自分はちょっとお話ししてしまった
^o^。今はもう原宿店ないのかあ、残念)。3階のロッカーに荷物を預け(実は
大門で駅ロッカーを使おうと思っていたのだが、なんとテロ警戒期間に付きロッ
カーが使えなくなっていた)、フロアへ。3階フロアではスイーツの女体盛りと
か緊縛プレイとかやってました。まぁこれなら踊っていた方がいいかな。
 TGJの最初の楽しみ方、それは他のクラウドのファッション観察。ドレス
コードがキビシイ、というのはあるけれど、そもそもカジュアルがダメとか言っ
た単純なものではなく、入場者全員がアーティストであることを求められるこ
と、それが大事。ボクはまだまだCyberdogファッションやゴーグルのようなレイ
ヴァーツールでお茶を濁しているが、やはりクラウド一人一人の創意工夫が求め
られるし、そしてだからこそ彼らのファッション観察が楽しいのだ。ボクもイン
ベーダーのアイコンを胸にあしらったレイヴァーTシャツを来ていた、ちょっと
ガキっぽいレイヴァーファッションではあったが、ボクなりにシリアスなだけ
じゃなくちょっとファニーなテイストも入れてみたかったからだ。エナメルボン
デージのお姉さんにカワイイTシャツね、と声をかけられたりもしたので、やっ
ぱり自分らしくいればいいんだな、とちょっとは自信になった。
 しばらくして気づいた、3階はラウンジフロアらしく、道理でDJはいるが踊っ
てる人は少ないわけだ。メインフロアは2階らしい、壁に貼ってあるタイムテー
ブルを観るとQ'Heyさんがスピン中ではないか!と言うわけで、2回ではガンガ
ンに盛り上がっていて、踊りまくる。最初はTGJらしくハードハウスっぽくか
けていたが、後半はやっぱりQ'Hey節。
 Q'Heyさんが終わると後ろステージでパフォーマー登場、吊るされた輪を使っ
たアクロバティックな演技。これが“1人シルク・ド・ソレイユ”と噂されてい
たパフォーマンス(Empress Stah)ですね。2回めのパフォーマンスは3階という
アナウンス、民族大移動空中技もすごかったが、こちらはSamarによる身体パ
フォーマンス、すごくカワイイお姉さんなのだが、よく見ると顔中に鋲が打たれ
てます。先ずは胸にハートマークを刺繍する。針で刺してるのに血は出ないし、
何より肌がキレイなのに驚く、パフォーマンスとして常時こんなことをやってい
て傷跡を残さないというのがスゴイ。さて本番はこれから、かなり太い針が両頬
を貫通、そこにバラの花を差して踊るパフォーマンス。スバラシイ“痛みのエロ
チシズム”がここにある。
 10分ほど間を空けた次のパフォーマーは2度目のEmpress Stah、こちらは
異装のインパクトが強いが、結構コミカルで楽しいもの。ダッチハズバンドの
顔がすげー面白いのだ(笑)。空気で膨らませたただのハリボテのようでいて、
よくできてる人形だ、アナルにペニスパンツで突き刺すと水が出てくるし(^o^)。
 再び2階へ。いよいよ本日のメインパフォーマンス、Allen Faulknerのボディ
サスペンションだ。5年前に初めてイエローで開催された時に度肝を抜かれて、
それ以来TGJの常連になったくらいだから、これを見逃すわけにはいかない。
ステージではすでにパフォーマーの身体にサスペンダーが刺された状態のようだ、
サポーターがそのサスペンダーを釣り上げていき、いよいよパフォーマーの身体
が宙に浮く。最初の悲鳴、腹と胸に刺さったサスペンダーの綱をナイフで切り落
とすと背中のサスペンダーだけでの宙づりに、激しくガクンとパフォーマーの身
体が宙で踊る、この世のものとは思えないような光景。でもなんと言っても感動
するのは、このパフォーマーに夫婦と思しき女性がサスペンション状態で抱擁し、
口づけをかわすシーンだ、先ほどの腹と胸のサスペンダーの部分から溢れた血に
まみれながらの口づけは壮絶であり、また強烈な愛情を会場と共有する。これこ
そTGJ!終演後は惜しみない拍手。
 パフォーマンスが終了し、Allen TGのハードハウスで明け方まで踊る。ちょっ
と寝不足がたたって後半はフロアの端でオヤスミナサイしてたが^^;;、とにかく
この空間にいることが楽しい。最後のDJは例によってSota S、今日は80年代
ロック(ニューウェーブやハードロック)大会がまたオヤジ泣かせで楽しかっ
た。Twisted Sister、Quiet Riot、Sex Pistols、などなど。3階は終わってい
たようだが、2階はまだまだエンドレスで行きそう、6時過ぎにフロアを出る。
外は雨、前回も終わった後は雪だった。どうもTGJがはけた後は天気も荒れる
らしい(^o^)。
 ファッション、音楽、パフォーマンス、この3つのバランスがTGJ最大の魅
力だ。今回は特にパフォーマンス(なんと言ってもボディサスペンション!)に
注目していたが、でも最終的にはファッションかな、とにかくボーダーラインギ
リギリのオイラは、先ず他のクラウドのオリジナリティに刺激を受けて、次に何
をやりたいか、それをどうやって実現するか(ってこれじゃまるで会社のちけっ
と活動だなw)を考えるのだ、それがTGJが提示する“自由”の概念じゃない
かと思う。以前ラバーファッションにチャレンジしようと思ったけど挫折した、
他のクラウドを見ても、これは自分の個性にあったファッションじゃないな、と
感じる。今回引かれたのはゴシック、と言ってもベタにビジュアル系みたいなの
をやろうとは思わない、シックな中にカラフルさを取り入れたようなものをやり
たいな、という感じ。ボトムくらいはエナメルやってみようかな。って、ここま
で書いてみて、果たして次回実現できるのか?(笑)