[CLUB] DISTORTION @ YELLOW


<2008.06.19(Thu)>
 いよいよ西麻布イエローがその17年(1991年オープン)の歴史に幕を閉
じる3日前、金曜に休みをとって田中フミヤのパーティ、ディストーションへ。
なんで休みを取ってまで?人生初クラビング(1994年の9月)がまさにこの
DISTORTIONだったから。つまり僕の初クラビングは平日パーティだった!そんな
思い入れのあるパーティなんだから、その最期を見届けるために会社を休んでで
も行かなければ。当時は9時開店直後に入って、誰もいないフロアで身体を揺ら
し始めていたが、今日は0時半頃入店、何しろYELLOWのクロージングパーティ
だ、平日とは言え満杯、2時過ぎくらいには久々に身動き取れないほどの混みっ
ぷり。もう十分にフロアは暖まっていて、到着後すぐにフミヤ節に踊り始める。
 この人は14年前からブレがないなあ。テックハウスブームなんて言ったっ
て、フミヤは最初っからこういう音だった。しかも今や大半のDJがCDに乗り換え
てしまったというのに、いまだに彼はヴァイナルをスピンしている、例の階段か
らブースを眺めていて楽しいのはやっぱりヴァイナルだ。そんなガンコさをこう
して沢山のクラバーたちが支持している。当時とは客層は大きく変わった、あの
頃はテク専(石野卓球観衆のテクノ入門コンピ「テクノ専門学校」)を聞いてテ
クノの世界には行って来た、ヒョロっとした理系然としたノリで、ちょっと一般
的なクラバーとは雰囲気を異にしていたが、今ではテクノはハウスと並ぶクラブ
サウンドの王道になり、遊び人クラバーがメインになった、もちろん今でも「テ
クノっ子」は沢山いるが。それにしてもフミヤ若いな、考えてみれば当時まだ2
0代前半だから、14年後の現在でも30代後半くらい、まだ十分に現役だ。テ
クノにしてはピッチ遅め、ディープなストーリーにキックやスネアの変化でフロ
アを自由に操る。最初から最後までフミヤ1人で回すパーティならではの世界
観。
 それにしても今週は激痛で七転八倒したり、偏頭痛に悩まされたりと体調悪い
(山岳トレーニングを本格化させたため疲れが影響しているのだろう)、なんと
この日は空腹で気持ち悪くなって階段に座り込んで30分くらい立てなかった
(眠気もあったけど)。平日パーティだったから当時も2時半をリミットで遊ん
でたのだから、今日も早めに退散しよう(と言っても4時半頃までいたけど)、
明日もLaurent Garnierで来るつもりなんだし。
 さて帰りは築地で朝飯、六本木の夜遊び場所がこれでなくなってしまうと、こ
ういう人生の楽しみ方もできなくなるなあ(寂)。