[DISKREVIEW] 神園さやか, Layo & Bushwacka!, Rush Hour 2, 浜崎あゆみ, Rush, 範田紗々, w-inds.

・神園さやか／約束
　７０年代歌謡曲路線でのさやかちゃん。去年はリリースがなかったので待望で
す。ただ、やっぱり７０年代歌謡曲って、あの時代の空気があったからこその良
さ、と言うものがあったみたいで、２１世紀のさやかちゃんが歌っても１００％
あの時代を再生できるわけじゃない。でもきっと、歌い込んでいくうちに、この
曲の“さやかちゃんらしさ”が出て来ることに期待します。

・Layo & Bushwacka! / Global Underground 033 Rio
　最近はGUもブレイクス系のDJが増えて来たかな。今回登場するのはLayo & 
Bushwacka!個人的にハウスの文脈から見ても好きなアーティスト。ハチャメチャ
のようでいて、落ち着いているようでもあり、クリエイター系の音（と書くオイ
ラもスノッブさが抜けねえｗ）。

・Rush Hour 2 / 陵辱HARDCORE
　真正面からエロス？いや性風俗（何しろ前代未聞の１８禁のＣＤだ！）に取り
組んだスピードコアコンピレーション。世は児童ポルノでアニメの類いも対称
に、なんて議論がされている中、果敢に表現の自由に挑戦するかのごとくこのよ
うな試みをした参加アーティストに敬意を表したい。ちなみに僕はこの中であえ
ぎ声で興奮したりはしない、別に不能なわけではなく、家の隣がラブホなのでこ
んなのは毎日聞いているからだ（笑）。

・浜崎あゆみ／ayu-mi-x 6-SILVER-
　アユと言えばトランス、と言うイメージがあるが、このミックスではクラブ系
全方位なのが嬉しい（Ｂ系除く）。特にアゲアゲなのは実際にDJで使いたくなり
そうなトラックもあって、DJは１枚持っていて損はないです。そう言うトラック
でナイーブな歌詞が無意味化していくのもまた気持ちいい。

・Rush / Snakes & Arrows Live
　アーティストを神格化するのは好きではないが、だがこの世界最強のロックト
リオには「神」と呼ぶにふさわしい神々しさと風格がある。だってこの３人、６
０年代には活動を始め、７０年代にはすでにシーンにいたんだからね。確かにス
トーンズやエアロスミスもすごいけど、こっちは過去の栄光で活動してるわけ
じゃない、いまだにコンスタントに新譜を発表して、そのアルバムのためのライ
ブツアーをやっているのである。やっている音楽は確かにあの頃も今も変わらな
い、しかしそれはマンネリではない、むしろ彼らの目指す音楽性にブレがない、
そう言う一貫性こそが彼らの最大の魅力だ。残念ながらこのSnakes & Arrows 
Live、日本公演は予定されていないと言う。アジアまで行くのが大変、と言うこ
とではなく、相変わらずライブセットが巨大で大海を越えたツアーがこんなんだ
からと言う、相変わらずスケールのデカイバンドなのだ。って、能書きをグタグ
タ書いてもしょうがないね、この音を聴いて彼らの偉大さに浸ってください。

・範田紗々／ミラクル・ワールド
　ＡＶ女優もビッグになればこうしてCDデビューもします、しかもインディーズ
じゃないよ、ビクターという立派なメジャーレーベルから。王道のアイドルポッ
プス（萌え系じゃないですよ、ブリッコ系です）がオヤジな自分にも聴きやすい
（ジャケ写も王道ですね）。何よりも、応援ソングというのは普段の紗々ちゃん
のブログから垣間見せる彼女の性格そのもの。まさに彼女らしさが出てる１枚。
歌詞を読み込めば立派に癒し系。「ミラクル・ワールド」が元気ポップスなら、
カップリングの「fragile wing」はシンセが美しいメロディを奏でるバラード。
つーか、CDよりも付録DVDの法が収録時間が長いって一体（笑）

・w-inds. / アメあと
　春らしいさわやかなナンバー。と言うか、美し過ぎてテレ臭い。でもそんなテ
レ臭いくらいでないとw-inds.らしくない。そのくらいでないと、人に言えない
くらいロマンチックな気分になれない。通常盤だと「Yes!」とだけ書かれたシン
プルなジャケットというのも新境地で良いですね。カップリングの「One Love」
とあわせて名曲。そして必ずもう１曲のカップリングは男っぽく締めてくれます
＞「leave me alone」。