[CLUB] Torture Garden Japan @ Unit

　外山恒一宴会を終えて、恵比寿へ。かなり久しぶりのTorture Garden Japan、
恵比寿でサイバーファッションに着替えUNITまで歩く（最寄駅は代官山だが、
荷物がありコインロッカーが必須だったのでJR駅から行くことに）、傘をさすほ
どではないが雨の降り始めの天気。いきなりアクシデント、ドレスコードでハネ
られる（泣）。TGJをナメてました、反省。もうちょっとアピールすれば良かっ
たなあ、そのまま帰ろうとも思ったが、もう終電もないのでとりあえずAIRに逃
げ込む。その日は井上馨のgroundrhythmだった。井上さんのプロッグ入ったハウ
スもアンビエントハウスユニットのライブもスバラシイものだった。だが今日は
TGJという腹づもりでスイッチが入ってる、爆音聞いてても身が入らない。悔し
くてしょうがないので、３時前に店を出てUNITに再チャレンジ、東京は雨が雪に
変わり始めてる、いや〜、今日のクラビングはハードル高いな（苦笑）。ドレス
コードチェックのドアマンも覚えていて、こっちもアピール、なんとか入れても
らった。
　そもそもUNITと言うハコが初めてだったが、ここはスバラシイ。階段を降りて
いく、メインフロアがあり、更にその下にサブフロア。メインフロアは天井が高
く開放感がある。ちょっとロックっぽい音が流れてたのでサブフロアへ。やっぱ
りみんなファッションに気合入ってるなあ、あらためて自分のファッションがア
マちゃんなのに気づかされる、もっと勉強しないと。前回に比べるとゴシックな
人は減ってるような気もするが、ここはゴシックな人多め。他にもコミケ的な
キャラコスが少ないのに気づく、ハネられたのだろうか。その後隣のバーカウン
ターでダンサーパフォーマンス。だんだん気分が盛り上がってくる、と言うか、
やはりあきらめずに来て良かったなと。エントランスでアピールした時、なんか
照れ臭かったのは、それがこのパーティへの愛情表現だったからだ、と後になっ
て思う。好きな人に好きです、って告ったときの照れ臭さみたいなもの。
　そしてメインフロア、これだ、Body Modificationなパフォーマンス、つまり
“串刺し”パフォーマンス。毎回のTGJで見れるわけではない、それだけハード
なパフォーマンスだ。ちょっと心臓の弱い人にはキビシい、正視に耐えない痛み
を伴ったパフォーマンスに思わず中座する観客もいる。そう言う自分もピークで
は吐き気を催したくらい。女性の乳房や男性のお腹、その他頬とか肩から腕にか
けて、あらゆる部位に串を刺す。もちろん出血するのでひどい時にはタオルでぬ
ぐったりするのだが、とにかく非常に高い緊張感を伴うパフォーマンス、女性パ
フォーマーなどはステージ上で半分朦朧とした表情をしていて、本当にちょっと
した間違いで事故になりかねない状況。これは確かにエントランスフィー払えば
ハイどうぞで見せてもらえるようなヤワな見せ物ではない。こちらも高いハード
ルをクリアして観させてもらっている、と言う感覚になってきた。ハードなパ
フォーマンスで重要なのは強い信頼感だ。止血などのフォローを誤れば命に関わ
るアクシデントにもなりかねない、パフォーマー同士の強い信頼がないとできる
パフォーマンスではない。僕がTGJでのBMパフォーマンスで感じるのは痛みより
も愛だ。SMという行為が単なる趣味で出来るものではない、お互いの強い愛と信
頼がなければ出来ない、ということを痛みの感覚を通じて教えてくれる。月並み
かもしれないが、このパーティ、僕にとってはものすごく人生勉強させてくれる
場でもあるのだ。そう考えると、クラウドの各自趣向を凝らしたファッション
も、このパーティへの愛だということが理解できる。各自の性的趣味ではもちろ
んあるのだが、場のアトモスフィアはパフォーマーやDJだけでなくクラウドが
作ってる、特にこのパーティはそうだ。過激なコスチュームそのものより、コス
チュームと一緒に場を楽しむスタイルがスバラシイ。自己表現である前に、愛情
表現、それもストレートでクリアな。TGJが単にSMとかサイバーとかボンデージ
とかゴシックとか特定のファッションにはまらず全てのextreme fashion lovers
に愛されるのはまさにそこだと思う。今回は無理言って入れてもらった、次回は
堂々と入れるようextreme dressingに精進しないと。
　串刺しパフォーマンスの後はDavid TG、Ed RealらのハードハウスDJ。テン
ションが上がった、というより、本当にこの場にいられることが嬉しくてしょう
がない、そんな感じで踊りまくった。最後はSota Sさんも出て来て。フロアで
DJ Tsuyoshiさんがはしゃいでる、プレイし終わったDJがあんな風にストレート
にパーティを楽しんでる、というのもなんだか印象的だった。
　終演の７時までフロアで踊り倒し。店を出る時、自分のわがままを分かってく
れたドアマンに挨拶したかったが、もういなかった。外はすっかり雪化粧した東
京の街。恵比寿駅まではまだ踊った後の火照りがあったから気にならなかった
が、地元駅からの家路は身体の芯まで冷える寒さで参った、こりゃ風呂に入って
暖まらないと眠れねー（苦笑）。