[DISKREVIEW] Hallucinogen, G.M.S., Leah Dizon, 山田優, Jazztronik, Hernan Cattaneo

・Hallucinogen / Twisted
　あー、昔の“ゴアトランス”だなあ。タイトルの通り“曲がった音”。ドロド
ロしてて，第一印象は取っ付きにくいがハマるとたまらない快感。いかにも地球
の果てで見つけてきた音、と言う感じが素晴らしい。最近のフルオントランスも
いいけど，やっぱり始まりはここから。

・Spunout In Ibiza / Compiled and Mixed by G.M.S.
　１枚目がノンミックスのコンピレーション（DJingで使え，と言うこと）、２
枚目がミックスCD。アーティストはオムニバスでG.M.S.オリジナルではないが，
G.M.S.らしいフルオンなアゲっぷりが爽快。と言うか，なんか夏っぽいな，CD
ジャケもセクシーだし，ドライブミュージックにも使えそうなCD、個人的には
これでバキバキ踊りたいけどね。

・Leah Dizon / L.O.V.E U
　リア・ディゾンのファンではありません(^o^)。ただ、トラックが今では滅多
に聞けないＵＫガラージ（いわゆる２ステップ）だったから。こういう遊び感覚
があるからアイドルポップスはやめられませんね。こないだレビューしたAisa 
Mitsukiと同様，DJ感覚の人は買って損なし。

・山田優／fiesta! fiesta!
　ヒップホップをこれほどオシャレに歌える歌手はなかなかいない。歌がうま
い，というより，自分の存在感をモデルであれ，司会業であれ，歌であれ，必ず
出せるところ，それが優チャンのすごさ。自分らしさに悩む女の子は多いけど，
彼女のスタイルはそのひとつの答え。女の子が憧れるのも当然。そしてそのたた
ずまいのカッコよさに男のボクも惚れる。

・Jazztronik / In The House
　ジャズトロニックこと野崎良太がなんと名門ハウスレーベル，Defectedの
In The Houseのコンパイラーに登場！個人的にはオシャレハウスの最右翼、と言
う斜めから見た偏見があったが，これを聞いてぶっ飛んだ，いきなりズンドコハ
ウスから入って，デフェクテッドらしいイビザハウスを通過し，お得意のオシャ
レハウス，Soul Centralでピークを作りつつも，更にラテンハウスやら自分の曲
やらと縦横無尽のプレイスタイルは並じゃない。これは面白いミックス，ジャズ
トロファンならずにも一丁に値するミックスＣＤ。日本版はLexiongtonがライセ
ンスしてます。

・Hernan Cattaneo / Renaissance Sequential Vol.2
　相変わらずアルゼンチンのスーパースターDJはヘヴィなプログレッシブをかま
してくれる。こういうプレイにはミニマルテクノと共通するストイックさを感じ
る。ＢＧＭにかけていてもじゃまにならないような空気のような軽い存在感であ
りながら、聴けば聴くほど味が出るするめのような深みのあるミックス。そろそ
ろクラブだけでなくビッグフェスで来てもいいと思うのだが。