[DISKREVIEW] Aisa Mitsuki, Metamorphose, 時東ぁみ, Adam Freeland, C.O.R.E., DJ Uraken

・Aisa Mitsuki / カラフル・トーキョーサウンズ No.9
　もろにダフトパンクなサウンド。いい意味で“テクノポップ”。ノスタルジー
をウリにした映画「三丁目の夕日」がＣＧに凝った作品であるのと同様，テクノ
ロジーの多様がノスタルジーを生み出すサウンド。

・Metamorphose '07
　僕個人はあくまでも現場主義なので，メタモルフォーゼはテクノレイヴだと
思っているが，このコンピレーションを聴くと本来の“エレクトリックミュー
ジックの祭典”なのだとわかる。考えてみれば，去年のメインアクトはManuel 
Goetthingだった。今年はクラブの延長として考えるのではなく，６０年代から
続く音楽フェスティバルの２１世紀の進行形だという捉え方をしてみたい。

・時東ぁみ！ベスト第１巻
　TAWAWA夏ビキニを除いたらどれもライブではアゲアゲのナンバーばかり。つん
く♂プロデュースならではの最新型のアイドルポップスをギュッと詰め込んだベ
ストアルバム。メジャーデビューしてからの楽曲なので，「（１）さなぎのバス
ローブ」や「（２）好きです…。」のような聖子ちゃんカットで８０年代指向、
と言うレトロ指向は影を潜めてます。今作でのオリジナル曲「×××（ター
キー）カワユクなりたいっ」も２ビートのノリノリのナンバー。惜しいのは，
やっぱりＰＶ収録のＤＶＤを付けて欲しいところ。多分“第２巻”がそれなの
か？

・GU#032 Mexico City / Mixed by Adam Freeland
  James Lavelle以来のブレイクス系のDJ登場。でもGlobalundergroundと言うク
ラブMIXコンピの主張は進化こそすれ，ぶれることは全く感じさせない。未来と
言う期待と不安が入り交じった誰もが抱える哲学的なテーマを音楽的に表現す
る。ＧＵが目指していることを自分なりに解釈すればこうなる。長生きすると
か，金持ちになるとか，そんなちっぽけなことはどうでもいいや，言葉では表現
できない未来や現代（すでに現代すらボクは表現する言葉を持っていない，まぁ
突き詰めれば過去もだけど）を独特の浮遊感で表現されている音楽に触れること
の方が至福だ。

・C.O.R.E. / 音宴
　ライブでの圧倒的な迫力には及ばないものの，バンドの核をつらぬくヘヴィネ
スとドラマチックさがガツンと来る。バンド名が単にCOREなのではなく、
Creator Of Resistance Ego（反抗的自我の創造者）と言う、スピリチュアルな
面でもヘヴィネスを感じさせるネーミングがクール。

・LOUCA Uraken's Jet Summer Mix / Selected & DJ Mixed by Uraken
　ウラケンさんの久々のミックスＣＤ。もちろんキラキラガンガンのハッピー
ハードコアなのだが，選曲を見るとめっちゃ80's！Cyndi Lauper "Time After 
Time"、Bryan Adams "Heaven"、坂本龍一／線上のメリークリスマス，U2 "With 
Or Without You"、、、。ハーコーのミックスＣＤではあるが、実はウラケンさ
ん８０年代オタなのではないか？と疑わせる内容になってる。とは言え，ハー
コーマニアがそんな深読みするなんてオイラくらいなもんだと思うが（笑）。