[DISKREVIEW] w-inds.、安室奈美恵, Gary Numan, DJ Zombi

・w-inds. / Single Mega-Mix
　先ずこのアルバムは、w-inds.のことをまだよく知らない、って人に聴いても
らいたいアルバム。タイトルの通りシングル曲が目がミックスされてギュッと濃
縮されてる、つまりw-inds.の特に美味しいところだけをチョイスしてるので、
彼らを知ってもらうには絶好の１枚。みんなでドライブに行く時にでもさりげな
くBGMにかけちゃおう！
　そしてもちろん、ファンに取っても嬉しいアルバム。ハウス系の新しいミック
スがされているので、昔の曲の良さをもう一度見直せるだけじゃなく、彼らの６
年間の歴史を一気に聴ける。こりゃもうw-inds.ファンはホームパーティでもし
てこのＣＤをかけっぱなしにすべきでしょう！ヤバイですよ、楽曲としての良さ
だけじゃなく、トラックとしてのカッコよさを兼ね備えたら、鬼に金棒ですよ！
オイラこのアルバムに降参です、ってか？（笑）欲を言えば、DJ小僧のオイラと
しては、こうしたメガミックスもいいけど、次はロングミックスを出して欲しい
ですね、サビの直前にドラムロールでドンドン上げてくような感じで(^o^)

・安室奈美恵／FUNKY TOWN
　現在のエイベックスの稼ぎ頭は倖田來來さんらしいが、安室ちゃんは決して彼
女に“クイーン・オブ・ヒップホップ”の座を引き渡したわけではない、そんな
ディープなオーラが音溝から溢れ出す作品。実のところ、最近の安室ちゃんは彼
女のオーラに楽曲がついていけてないような気がしていてちょっと離れていたの
だが、今回の作品はバッチリ安室ちゃんのカリスマ性にバランスの取れたカッコ
イイ楽曲。確か彼女もスーパーモンキーズでデビューしてもう１５年の大ベテラ
ン、本格的なヒップホップをやっても渋谷センター街的ローカル性にならず、か
といってヘンにＪポップに媚びたやわなリリックは歌わないカッコ良さ。そう言
うタフさがあるからこそ、素顔の安室ちゃんはカワイイんだろうな。

・Gary Numan / Jagged
　“もう一つの世界”はヴァーチャルリアリティなんかであってはならない。も
う一つの世界は外側から与えられるものではなく、自分の中で生み出され、育つ
ものだ。今日的なポップミュージックは、もう一つの世界を育てる要素ではあっ
てももう一つの世界そのものではない。
　ギャリーニューマン、"Cars"から２７年経った今も、限りなく“もう一つの世
界”の住人としてのたたずまいは衝撃的だ。これだけの“暗さ”を引きずって生
きていくことは簡単なことではないはずだが、僕ら聞き手の“もう一つの世界”
が永遠に存在する限り、彼の存在も永遠であるようだ、もちろん彼の楽曲も。

・DJ Zombi / On The Decks
　イスラエルのプログレッシブトランスＤＪのコンパイルＣＤ（ノンミックス）
フルオントランスのような疾走感はないが、トライバルハウスとミックスしても
違和感なさそうな重いキックが気持ちいい。