[DISKREVIEW] w-inds., Nick Warren, Psychofluid

・w-inds. / Journey
　うーむ、ついにアルバムを６枚目にして発売日当日に買いそびれてしまった
（涙、3/8木曜購入）。
　「旅」、と言っても、w-inds.のそれは“ぶらり一人旅”のような宛てのない
旅ではなく、僕らには見えないけどきっと３人には明確に見えている“目標”に
向かっての旅、と言うイメージ。そのことは前半でたたみかけるように並ぶマッ
チョなイメージのヒップホップナンバーから感じ取れる。秋の台湾公演は毎年の
恒例となり、次は中国公演を控えた彼ら、そんな国境を越えて活躍する場を得た
彼らの自信に満ちた作品。そしてジワジワと彼ららしいポップなナンバーへと引
き込む。“ファーストクラス”のアルバム。個人的には「メッセージ」や「地図
なき旅路」のアルバムタイトルにピッタリ来るナンバーがオススメ。

・Nick Warren / Global Underground 30 @ Paris
  Global Undergroundのシリーズも３０組目を迎え、円熟のニック・ウォレンの
プレイ。１枚目は完全に踊れないハウス。と言ってもラウンジ物ではない、踊れ
なくてもこれは広いフロアで彼の宇宙観を伝えるセットだ。以前からDJミュー
ジックはその長い語り口から、ロックやポップスよりもシンフォニークラシック
に近いと感じていたが、まさにこのセットは交響曲と言っていいほどの完成度の
高さ、豊穣な物語性が空間を埋め尽くす。
　２枚目はさすがに踊らせてくれる。なんとなく、このダークな世界観の提示
がJames Holdenに似てる気がするのは時代がニックに追い付いて来たせいだろ
う。もちろん、全体からすればこのいぶし銀のプレイは他ならぬニックウォレン
なのだが。どんどんディープに入っていく感じがたまらない。

・Psychofluid / Compiled by DJ TOLTEK
　モーニングフルオントランスのコンピ。Compiled byとある通り、ノンミック
スの作品、トランスはDJ用のCDが多いなあ、ハウスは全然ないからうらやまし
いです。ジャケットがもしかして、と思ったが、LAMATとか参加していて、
PSYCHOMEX / AP RECORDSファンには直球ど真ん中。これからレイヴの季節や
ね〜、と奮い立たせてくれる１枚。