[DISKREVIEW] 椎名林檎、山田優、KILLERS、川嶋あい

・平成風俗／椎名林檎
　椎名林檎が帰って来た。まさにこの一言に尽きる。東京
事変というバンドももちろん唯一無二の個性を持った音楽
集団だった。だがそこにはどうしても“ロックバンド”と
言う、メンバー編成に縛られた作品になっていたような気
がする。彼女はやはりソロプロジェクトで生きる人のよう
な気がする。だっていわゆる“孤高の天才”だからね。
　個人的には「茎」のセルフカバー（リメイク、と言う言
い方では弱すぎると思う）に感銘を受けた。一つの楽曲が
大きく生まれ変わる瞬間の静かな鼓動を感じる。

・EYES ON ME / 山田優
　今ではモデルとして、役者として、司会者として第一線で活躍してる優ちゃん
だけど、やっぱりオイラにはB.B.WAVESだったころの優ちゃんが輝いてたのは歌
だと思ってたので、こうして歌手として再スタートを切ったことがすごくウレシ
イです。楽曲もヒップホップでありながら軽やかで春らしいポップさも兼ね備
え、化粧品のＣＭとのタイアップで桜よりも先に春を感じさせてくれるようなス
テキなナンバー。モデルや役者の優ちゃんは全面的に“カッコイイ”印象だけ
ど、歌で久しぶりに“カワイイ”優ちゃんで出会えてハッピー。個人的には幸地
優美ちゃんの分まで頑張って欲しいなあ。

・KILLERS / JAPANESE GIRL
　２枚目にしてラストシングル。なんかキラーズのカッコよさが分かった、いわ
ゆる音楽スタイルのカッコ良さだけじゃなく、お笑いタレントが力まずにポンと
カッコイイ音を出して、潔く身をひいちゃうと言う、ロックへのアプローチの仕
方のカッコ良さ。プロのロックバンドにはない軽やかさ、音楽性は違うけど、ヘ
タウマと言われたって気にしない、ポップなメロディでブレイクしたThe 
Go-Go'sみたいな感じかもしれない。前作に比べるとあんまり笑える歌詞フレー
ズには出会わなかったけど、オセロ松嶋のロックへのアプローチの仕方が垣間見
られたのでよし、KILLERSのテーマなんて昔からありそうなフレーズでありなが
ら飽きずに長く聴けるチューンだし。Beautiful Worldなんてまるでニルヴァー
ナかと思ったよ。

・My Love／川嶋あい
　バレンタインソングだったのに今頃レビューｗ。久々にあいちゃんの元気ソン
グだ。バラードの多いあいちゃんが元気ソングをやると他のアーティスト以上に
元気になれる感じがします。この冬はノロでダウンしててホントつらい冬だった
けど、もうすぐ春の足音、あいちゃんの歌声で自分も元気出さなきゃ。