Techno & Trance Disk Reviews


<2006.10.18(Sat)>
・Ree.K / Omega
 確かこのOMEGAが先に出て、後からALPHAが出たような記憶があるが、記憶違い
だったらスイマセン。アルファがダーク目のインテリジェンス・テクノだったの
でビックリしたが(やはりRee.K姉御にはドロドロ系サイケトランスを期待して
しまうので:-))、このオメガはアゲアゲで、ほとんどQ'Heyさん直系のごときハ
ードテクノ。もちろんQ'Heyさんも大好きなので全く問題ないが、やはりこれっ
てMANIAC LOVEへのオマージュの意味なんだろうか?やっぱりこの音はMLサウ
ンドなんだよなあ、と思ってしまう。

・Psychomex TLALOC
 初期のPsychomexが持っていたトランステクノの初期衝動的なパワーはダウン
しているのが残念だが、それでもやはりフルオンサイケのネタの宝庫なので、こ
のシリーズは毎回押さえてます。

・Laurent Garnier & Carl Craig / The King of Techno
 先ずCD1枚目はローラン・ガルニエ、フランス風デトロイト解釈とは?
 最後にどんでん返しがあるような映画のようなミックス。エスニック系ラウン
ジやらヒップホップやら、全く踊れないセレクトから入り、少しずつファンキー
なビートを混ぜつつもまたエレクトロやストレンジなラウンジへ行ったり来た
り。終盤に入り、Jeff Mills "Utopia"やPharoah Sandersなどでデトロイト色
が高まり、そして最後に待ち受けるのはAmazon、今まで何十回と聴いた名曲が、
また新たな命を吹き込まれたようにガルニエの紡ぐ壮大なストーリーのエンディ
ングを飾る。まるで映画を観終わったような気分になる。なんか最近来日して
D&Bセットを披露したらしいが、今更ながらインフォを入手してなかったことが
悔やまれる。
 そしてCD2、カール・クレイグは逆にヨーロッパ産のテクノをミックス。
デトロイト前夜はここにあったのか、と思わせる名曲群。Art Of NoiseのBeat
Box、もう20年近く経つ曲なのに、未だに未来から降りてきた音としか思え
ない。その後もNitzer EbbやYelloなどクセのある大御所たちの音が並ぶ。昔
テクノファンに涙モノであることは間違いないが、今聞いてもその衝撃のある
音はやはりデトロイトテクノオリジネーターならではの選曲だ。

・Yoda / Morning Tracks Four
 いやあ、与田さんがまだ明け方トランスにこだわっていてくれるのがなんとも
ウレシイ。時代の流行廃れはあるけれど、モーニングトランスはクラブミュージ
ック分野の唯一と言っていい“癒し系”だ(安っぽい表現でゴメン)。眠い目を
こすっていっぱい遊んだ自分へのご褒美(笑)。いやホントに、自転車クラバー
してたから分かるけど、朝帰りの気持ちよさは明け方の太陽の日差しを目一杯浴
びることにあるんだよ。これはそんな朝帰り大好き人間の定番ですよ。クラブで
上がりにこういうのがかかってもいいし、お家に帰って寝る前に聴いてもイケる
音。