どうしても定番のコンピと言うと、聴く前にある程度イメージが固まっていて、 なんか斜に構えて聞いてしまう。もちろんこのコンピもフランス発のラウンジ ミュージックの定番としてステータスが出来上がっているが、そこでStephane Pompougnacの気持ちのよい裏切り方がアクセントを付けるので、最後まで飽きず に聴ける。 冒頭のポンプニャック自身の作、ラウンジというよりポップス・テイストのラ イトな感じで始まり、こちらの構えをほぐしてくれる。そのうちなんとRolling Stonesのオシャレなダブミックスなんかに耳を奪われ、そしてHCおなじみのディー プなタンゴを聴かせてくれるGotan Projectの世界へ。ビートが効いて踊れそう な曲もあれば、ラウンジでリキュールをくゆらせながら味わう楽曲もあるが、 雰囲気を壊さないようにしつつ、実に変化に富んだコンパイルが素晴らしい。や はりこれはＬＰも持っとかないとダメか？