CROSS OVER @ 麻布十番 WAREHOUSE

　桃の節句も端午の節句も関心はないが、４月４日の「オカマの日」ははずせな
い。自分がオカマだと言う自覚はないが（バイセクくらいの自覚はあるけど）、
少なくとも自分が男か女か、と言う生物学的な区分けでアイデンティファイされ
ることには違和感を感じている。まぁそんな理屈より、この日周辺はゲイパーティ
で遊びたいのだ（笑）。
　と言うことで、SHINKAWAさん、MONOBEさんが主催するクロスオーバーへ。そろ
そろ実家に帰ってこい、と言われている状況からすると、自転車クラビングもこ
れが最後かな、と言うことでがんばって麻布十番まで自転車をこぐ（笑）。自転
車だと昨年廃業した２軒の銭湯のその後も見て回ることができる（１軒は完全に
跡形もなくなり、新築住宅になっていた、もう１軒はなんとまだ全く手つかずで
残っていた）。六本木の夜、ヒルズが出来てもやっぱり遊び人が集まってくる街、
と言う人間臭さが変わってないことにちょっとホッとする。麻布十番には公共駐
車場と言うものがあり、自転車も止める場所に悩まずに済む。
　ウェアハウスと言う店は初めて、以前は「LUNErS」と言う名前だったがだいぶ
前にクローズ、半年くらい前にウェアハウスとして開店したように記憶している
（LUNErS時代は何度か来たことあり）。ハコとしては中サイズ、フロアは２００
人くらいでいっぱいになりそうな広さ。今日は特に外人ゲストもなく、メチャ込
みにならずにゆったり踊れるスペースが取れた。
　店に着いたのは１時頃。フロアに降りたらいきなり"Another Brick In The 
Wall"のハードハウスバージョンなんてのがかかっていて、よくピンクフロイド
をハードハウスとしてリメイクするなんてアイデアが出てくるなあ、と感心して
しまう。でもあの子供の合唱と高速４つ打ちのトラックがうまく混ざり合ってし
まうのが、クラブフロアのすごいところだ。ＤＪは誰だろう、野球帽被ってるか
らよく分からないや。クロスオーバー自体はゲイパーティではない、だから女の
子も沢山いる。ちょっとセクシー系の子も、ごく普通のファッションの子も、そ
してハードコア系のパーティには必ずいるエレファントパンツの不良系集団も。
エレファントパンツ（フレアより更に裾をバカみたいに広くしたパンツ）は今も
残ってるけど、サンバイザーはもう廃れたのかな（かつてはエレファントパンツ
にサンバイザーが定番だった）。
　それにしても、クラブが３ヶ月ぶりのご無沙汰、と言うのもあるけれど、歳取
ったなー、体力落ちたなー、と思う。まぁ細身のパンツをはいてお腹が苦しくて
疲れる、と言うのは分かるけど、そう言うのに耐えるのがクラバーと言うものだ
からねえ。てなこと言ってますが、結局４時間半いて４時間弱はフロアに踊って
たんですが（笑）。
　クロスオーバーのよいところ、ハードハウス中心のパーティだが、滅多にトラ
ンスはかけないこと。最近のトランスブームで、ハードハウスレーベル（例えば
NukleuzとかTidyとか）からもかなりの数のトランスレコードがリリースされて
いるが、だからと言ってハードハウスパーティにトランスのチャラさを混ぜられ
るのはハードハウスクラバーとしては納得いかないところ。
　結局、それまでスピンしていたのはSHINKAWAさんだった、帽子でよく見えなか
ったけど。３時半頃MONOBEさんに交替。シンカワさんでもフロアは十分にアガッ
ていたが、更に上げていく感じ。Nirvana "Smells Like Teen Spirit"のカバー
とか大ネタも使ってます。ゲストなしだから５時で終わっちゃうかな、と思って
いたら、そんなことは全然なくて、オイラが帰った５時半過ぎでもガンガン行っ
てました。
　当然外はもう明るい、日差しを浴びながらのんびり自転車をこいで帰る、と言
う贅沢なことも、もうこれが最後かなあ、と思うとちょっとさびしかったです。
帰り道、ずっと前から気になってた２４時間営業の立ち食いカレー＆ラーメン
屋、タロー軒でラーメンを食べてみた。格別美味しくもないけど、決してまずい
訳ではない。それより朝帰りのユルさと違和感なく食事することの出来る良いお
店でした。