SPICE! @ Space Lab Yellow, Nishi-Azabu

　ヘルナン・カタネオのプレイを観に西麻布イエローへ。イエローって
なんか久しぶり、ハウスだと最近代官山AIRや渋谷WOMBの方が面白いパー
ティが多いので。と言うか、自転車で港区入りするの超久しぶり（多分
去年の事故以来初めて）。当然メッチャ寒いわけですが、ちゃんと防寒
してれば問題無し。イエローはこの冬で１２周年を迎えたようで、沢山
の業界の方々からの花が飾られてました、って事は、オイラのクラバー
歴も９年を超え、来年は１０周年か（笑、初クラビングは９４年９月、
ここイエローでした）。
　到着したのは１時頃、ROBERT PALMER（Power Stationのエロオヤジロッ
カーとは別人）がスピン中。すでにフロアは一杯。と言うか、相変わら
ずイエローは込み過ぎなフロア、踊れるスペースがないのでテンション
がなかなか上げられなかった。
　２時くらい、オイラがドリンク休憩中にカタネオさんに交替。おぉ、
かかってる曲は大して変わらないのに（ずっとプログレッシブハウス）、
明らかに音の感触が違う。ストレートに言ってしまえば、“男気あふれ
る音”、なんかビートの一つ一つに意志を感じさせる、と言うか。そう
言えば時々アルヘンティーナたちがフロアで唄い始めるんだよねえ。カ
タネオさんって、祖国アルゼンチンではサッカー選手に次ぐような大英
雄なんだなあ。確かにこうやってDJ Hernann Cattaneoの名で日本まで
やってきた、と言うのは大事件（初来日時はアルゼンチン大使館でパー
ティをやったというし）。でも日本人ＤＪが海外に行ってもこうはなら
ないだろうな、石野卓球がラブパレードでスピンしたって、TUSYOSHIが
南アフリカのフルムーンパーティでスピンしたって、ドイツや南アフリ
カの大使館に招待されるとは思えない（笑）。まぁＤＪと言う存在自体
が、本当は英雄になるような代物ではないわけだが（基本的に人の作っ
たレコードをかけてるだけだからね）。それはともかく、彼のルックス
（小泉首相なんかかなわないほどのライオンルックス）といい、男気溢
れるプレイといい、彼には確かに“英雄”としてのたたずまいが感じら
れる。
　その一方でオイラはと言えば、相変わらず激込みのフロアに身動きが
取れない。もちろん踊ってはいたけど、精神面の疲労が肉体の疲労をずっ
と上回ってた感じ。ただ、彼は超ロングプレイ（一人で６時間くらい回
すのは当たり前の人だそうだ）のＤＪ、流れが変わるのを待てばいい。
と言う事で、電車が動き始めた時間になったのだろうか、少しフロアが
空いてきた（もちろんラウンジも）、スペースが広くなったのでガツン
ガツンに踊り始める。こう言っては何だが、ハウスパーティというのは、
フロアで余裕かまして友達としゃべってる人が多い、と言う点はあまり
好きではない。その点では一心不乱に踊ってるテクノやサイケトランス
やドラムンベースのパーティの方が好きだ。まぁイエローというハコは
純粋に“クラブ”だよな、サイケトランスやハードコアテクノのような、
レイヴ指向の音がかかるパーティってないしね。オイラもレイヴファッ
ションで行ったので、ちょっと浮いてたかも（苦笑）。そう言えばイエ
ローには階段からブースを眺められる場所がある。昔はマッタリしたい
ときによく来たが、そう言えばＤＪするようになってから来たのはまだ
ほんの数回、フェーダーの使い方はやはり見るものがあったなあ。
　と言うわけで、すっかり出来上がってしまい、一体この後いつまで続
くのやら、と思いながらフロアを後に。外が明るいなあ、と思ったら、
７時を過ぎていた。いやあ、空は雲一つない青空、自転車朝帰りの気持
ち良さ満喫です。でも本当は今日はマラソン大会の予定だった、この天
気でレースする方が気持ち良かったかもなあ（爆、大会申込を忘れてい
た事が分かり、ガッカリする間もなく夜遊びを予定に入れた次第）。