椎名林檎実演ツアー「雙六エクスタシー」＠渋谷公会堂

　「今日は暑かったですね」「そうですね」（笑）。と言うことで、
暑さから来るだるさを引きずりながら渋谷公会堂へ、宇田川町レコ屋
めぐりしていてもあまり人がいない、あぁみんなメタモルフォーゼ
（テクノレイヴ＠富士山麓）に行っちゃってるのね。開場10分過ぎに
到着したのにすでに長蛇の行列、並んでもすでに「グッズの開演前列
は締め切りました」と言うアナウンス。入場しても開演まで30分ある
のにどうして？と思ったが、まぁすごい列でした（苦笑）。
　と言うわけで３日ぶり（爆）の渋公、雙六エクスタシーの初演日、
メタモル蹴って来てるんだから気合い入れて観なければ。:-) ２階席
の最前列なので、まぁいいポジションでしょう。

1.罪と罰
2.真夜中は純潔

　実演バンド「東京事変」のメンバーは全員浴衣姿で登場。ストリン
グスが入るか？と思ったが、どうやらロックステージ体制、まぁ渋公
ならそうだろうな。しょっぱなはいきなり「頬を刺す朝の山手通り〜」、
ということで、林檎嬢（今は独身なんだから“嬢”でよいんだよね？
少なくとも“夫人”ではないだろう）は着物姿で登場。生地自体は地
味な色だが、見事な帯である。ＭＣは「こんにちは、椎名林檎です」
と言った程度の短いもの。でもファンは期待して待ってましたから、
大いに盛り上がってました。

3.ポルターガイスト
4.おこのみで
5.迷彩

　３曲目からようやくＫＳＫからの曲が登場。「迷彩」でのhataさん
の高速ドラマが圧倒的。

6.すべり台

　すべり台はファンには人気の高い曲ですからねえ。これはいい選曲。

7.(Tears of Heart)?
8.曲目不明
9.丸の内サディスティック
10.曲目不明

　すっかり忘れてましたが、「唄ひ手冥利」と言うカバーアルバムも
出していたんですね。そこからの曲でしょう、全然タイトル分からな
い状態に（涙）。
　それにしても、今日の林檎さん、ステージ上を右へ左へ行ったり来
たり。ギターを持ったときは直立になりますが、マイクは思い切りケー
ブルマイクのため、ステージPAに引っかかりそうになってスタッフが
飛び出してくるなど、なかなかスタッフ泣かせの林檎さんなのだった
（笑）。あと、確か８曲目に入る前だと思うが、「黒猫屋！」と言う
観客の合いの手に林檎嬢、クスッと笑ってマイクをはずす姿がメチャ
キュート。

11.とりこし苦労
12.ドッペルゲンガー
13.（港マドロス十三番街）？

　１３のタイトルもいい加減ですが、個人的には一番面白い選曲だと
思ったのがこれ。もしかして林檎さんって平成の美空ひばりを狙って
る？
　この曲の後がこの日一番長いＭＣ、と言うか、冒頭のやり取り（笑っ
ていいとも）が観客とハマッて楽しかったです。

14.ギプス
15.本能
16.意識
17.歌舞伎町の女王
18.茎

　さて後半にヒット曲のオンパレード。ちゃんと「本能」ではハンド
スピーカー登場。ギプスとか本能とか、今聴いてもすごい曲、完全に
スタンダードになったと思う。

ENCORE
19.Mr.Wonderful
20.正しい街
21.お大事に

　さてアンコールは着物から一転、キャミソールで登場（東京事変の
メンバーはＴシャツ姿）。いきなりカフェ系ジャズでメチャオシャレ
にキメた後に、正しい街で再び一気にロックモードに変わる振幅の広
さに、やはりこの人は天才だな、と言わざるを得ない。と言うか、彼
女はロックを好きでやってるんではなく、ロックをやるために生まれ
てきた人なのではないだろうか？だからこそのこの余裕なのだと思う。

　と言うわけで、２０曲以上もやったと言うのに、あっという間に２
時間。そのあとグッズを買うために並ぶこと５０分、公演時間の半分
近く並ぶことに費やしてしまった、トホホ。