東京ボンクラ学園＠新宿ロフトプラスワン

　杉作Ｊ太郎といえば、掟ポルシェ（ロマンポルシェ）、宇多丸（ライムスター）
と並ぶモーヲタ３大芸能人（芸能人なのか？）の一人。その彼のトークショーと
いうことは、もちろんモーヲタ話に花を咲かせるに違いない。オイラの場合、ア
イドルヲタではあるがモー娘。は守備範囲じゃない。じゃあなんでこのトークラ
イブに顔を出そうかと思ったかといえば、要はアイドル向きの視線ではなく、ア
イドルのファン向きの視線で面白そう、と思ったから。なんたって、モー娘。の
ファン、と言う肩書きでこの人は食っているようなもんだもんなあ、そんな人今
までいた？山口百恵や松田聖子の熱狂的ファンです、なんてことで仕事した人は
いなかったのに、この人は加護亜依に人生かけてる、と言うことで雑誌に定期コ
ラム持ったり、こうしてイベント打ったり出来ているのだ。これはハッキリ言っ
て凄いことだ。それに、このロフトプラスワンというハコ、寄席でもないしお笑
いライブハウスでもないのに、人がしゃべる、と言うだけのために金を取ってる
ヘンな店なのだ。やはり素人サブカル研究家を自称する人間としては一度は参拝
しなければならないハコでもあった。
　恐る恐る入ってみた、筋金入りのモーヲタたちに囲まれて、袋にされたらどう
しよう、と言う妄想さえした（苦笑、初体験ってそんなもの）が、結構なごやか
な雰囲気でトークショーは進行しているようだった（３０分ほど遅刻）。当然こ
のオッサン:ー)を目当てに来てる人はいないだろう、彼の持っているレアなモー
娘。映像やグッズを目当てにヲタたちが集まっているのだろうから。その一方で、
じゃあ偉そうにモー娘。のコアなウンチクを語るわけでもない。そんなビミョ〜
なさじ加減でイベントはダラダラと進んでいく（笑）。
　非モーヲタの立場でこのイベントが面白いと思うのは、やはり彼らの武勇伝だ。
娘。が２７時間テレビに出演するのでその間ずっと起きてただとか、携帯でヲタ
話に夢中になって交通事故で死にかけた話とか、ＮＨＫ青年の主張なんかよりは
るかに感動的な青春ストーリーが聞けます（笑、Ｊ太郎氏は青年じゃないですけ
ど、彼の周辺のモーヲタたちはもちろん青春真っ盛りの若者たちだ）。
　しかしそれ以上にヤバイのが、このイベント、月曜だというのにオールナイト
らしいのだ。こうやって娘。のビデオを見ながら雑談してるのは前半戦で、後半
戦ではシリアスなサブカル論議をやるんだそう。ディープ過ぎる、モーヲタおそ
るべし、である。と言うことで明日のあるオイラは１０時半で退散、ボンクラ学
園の学生証とも言えるＪ太郎バッチをもらって帰ってきたのだった。ハマるよう
なインパクトはないものの、輸入文化とは全く違う、日本独自のサブカルチャー
の衝撃は多少なりとも伝わってきた。