Body & Soul @ Velfarre

３９歳になりました、サンキュー（笑）。

　今年もFrancois K, Danny Krivit, Joaquin Joe Claussellと言う、
泣く子も黙る超ベテランＤＪ３人が交替でスピンする正統派ガラージ
パーティ、Body & Soulが日本にやってきました。去年は休みを取った
のですが、その日にトラブルが会って痛い目にあったので（苦笑）、
今年は休みを取らずに。１７時スタート２５時終了ですが、２０時到
着２３時半帰宅、と言う感じで遊んできました。
　今ではここまで正統派なガラージパーティは、よほどアンダーグラ
ウンド（雑誌に広告なんか一切出さない内輪レベル）でもない限り見
つからない状況なので、もうこの手の音を聞いただけで目頭が熱くな
りかかるほど感動（ＮＹハウスがまだ最後の炎を燃やしていた頃のア
ンセム、Kenny Bobien "Why we sing"とかねー、泣けます）。言葉の
意味を咀嚼する必要なんかない、音そのものがエモーションを揺り動
かす、と言う体験は、やはり自分にとっていかに“音楽”と言うもの
が大切な存在であるか、と言うことを再認識させてくれる。
　正統派のガラージパーティはガラージ“ハウス”パーティではない。
もちろん４つ打ちハウスをかけてフロアを燃え盛らせるシーンも沢山
あるが、４つ打ち出ない曲も結構かかる、もちろんきれいなつなぎな
どない。現在のクラブシーンでは、そんなことをやってクラウドが納
得してくれるＤＪはこの３人の他に世界中でも数えるほどしかいない
だろう。言ってみれば、ボディ＆ソウルと言うのはＮＹクラブカルチャー
の歴史を音で表現する場なのだ、と言える。
　それにしてもすごい盛り上がりだった、と同時に、これほど有名な
パーティでありながら、外人（つまりアメリカ人）は殆どいなかった。
実はボディ＆ソウルと言うのはＮＹクラブシーンでもかなり異端だっ
たのかもしれない。そもそもこのパーティ、週末深夜ではなく日曜午
後に行われていたパーティ、つまり週末踊り倒してなお踊り足りない
筋金入りのクラバーと業界人が集うパーティで、本当のところはニュー
ヨーカーにはあまり馴染みのないパーティだったのかもしれない。あ
るいは、いわゆる“観光”パーティとして、地元のクラバーからは遠
ざかってしまったものがあるのかもしれない（と言うことで、今では
本拠地ＮＹではこの３人が集まることはもうないそうだ）。だとする
と日本人ばかりでここまで盛り上がるのもうなづける。しかし、しか
し、この唯一無二のユニークなパーティが、そんなことで終ってしま
うのはなんとももったいない話だ。まるで歴史的バンドの再結成話の
ような、お金目当てのパーティなのかもしれない、と分かりつつも、
年に１回、ヴェルファーレでこの３人に会える、と言う奇跡を堪能で
きるよう、是非がんばって欲しいな、と思う。
　それにしても、僕が帰る直前にダニーがかけたRhythim Is Rhythim
"Strings Of Life"は忘れられないね、きっと伝説になるな。