Be Yourself @ ageHa


<2002.12.31(Tue)>
 いやあ、新木場にすごいハコができました。これこそスーパークラブ、
ヴェルファーレもWOMBもかなわない金のかかったサウンドシステム、
これで東京もNYやイビザを越えましたね(断言)。
 と言うわけで、今年の年越しは新木場に新しく出来た大バコ、ageHaへ
ダニー・テナグリアを観に。Junior Vasquezと並ぶNYクラブシーンの
重鎮の5年ぶりの来日。12,000円は高かったが、しかしそれだけ払う価
値のあったパーティ、ワイヤーもエレグラもこれに比べてら安いパーティ
(笑)。
 新木場駅からは徒歩7〜8分、でも新木場って何もないところなので、
ライトアップが駅からでも見えます。考えてみれば新木場ってウォーター
フロントとしてはお台場並にクラブの立地条件としてよいところなので、
今までなかった方が不思議なくらい。そして、入口では30分くらい並
びました、加えてクロークでも待たされておかげでカウントダウン+新
年を迎える瞬間に立ち会えず(泣、寒いのは我慢できたんだけどね)。
で、並んでる間にゲストの車が駐車場に入ってくるんだが、どれもポル
シェだのフェラーリだのBMWだのって感じで、今時メチャバブリーな
世界(笑)。でも東京で車で来て駐車するところに困らないクラブとい
うのは殆どなかったのでこういうセレブが集まれるクラブになったのだ。
内装もシンプルなようでいてハデ。
 フロアに入ると丁度ハッピーニューイヤーが終って、丁度音楽がスター
トするところ。さあ大変、なんとフロアにはスピーカーがデコと同じ感
覚で34台も宙づりされているのだ!当然爆音も最強、激ヤバとしか言
い様がない、頭蓋骨や背骨に重低音が響き渡ります、こりゃデザート・
ストーム(レゲエやドラムンベースで使われる、壁一面にスピーカーを
配したサウンドシステム)以来の強烈さ、それをこの大バコでやるなん
て、いったいいくらかかってるんだ?フロア中央にはお立ち台が、と言っ
てもギャル専用と言うわけではないので男もいますが(本来はパフォー
マンス用のショーステージ)。
 フロア左手に座席があり、その中央にはエンジニアコンソールが。そ
こは本当にサウンドシステムやライトアップのコントロールをしている
エンジニアたちばかりで、肝心のダニーオジサンはどこ?と探し回る。
どうやらフロア奥の2階にDJブースがあるみたい、ダニーオジサン、
DJ中に大型ライトをフロアに向けて発射、あおってます。いやー、全
てが未体験ゾーンっつーか。肝心のダニーさんのプレイですが、前半は
USハードハウス中心、Barbara Tuckerとかですね。でもなんか古いっ
て感じがしない、トライバルなズンドコビートは私みたいなプログレッ
シブハウサーにも全然OK。中盤から徐々にプログレッシブになってき
ました、と言うか、アメリカで一番早くからプログレッシブかけてたの
ダニーさんなんだから当然。Depche Mode "I Feel Loved"の延々と続く
アンリリースドなバージョンが最高にカッコよかった。
 あと、パフォーマンス。ヨーロッパ系のクラブではあまり見かけない
のだが、NYのクラブだとよくある光景。宙吊りのカーテンを使って前
衛ダンサーの人たちが空中で曲芸を見せると言うもの。他にも超足長ダ
ンサー(ドレスの下に竹馬をはいている)によるダンスとか、円形の衣
装でくるくる回ってみたりとか(全然文章では伝わらないな(苦笑))。
 とにかく、不景気な世の中など関係なし、ただただひたすらクラバー
の快楽を満たすために金をかけられた夢のようなスーパークラブスペー
ス。こんなハコこれからどうやって維持するんだろう、毎週3,000人近く
集客してないと商売にならないんじゃないかと思うが、逆に一夜の夢だっ
たら今夜のことは伝説になること間違いなし、と言う感じで。
 それにしても、ペンダントを落としてなくしかけたり(必死で探して
みつけた)、クロークの引換証をなくしたり(番号を覚えていたので引
き換えてもらえた)と、去年の不運を今夜も引きずりまくってしまい、
気分が腐って5時前には上がってしまった(12時間と言う有り得ない
超ロングセットだから、終りまで見たい、と言う気持ちもあった)。当
然そのまま初詣(飯田橋の東京大神宮と高円寺のジモティな神社)へ、
ちょっとこれは神頼みしないとこの先どうなることやら分からないし
(泣)。