Rodeo @ WOMB, Shibuya + After Hours @ Maniac Love, Minamiaoyama

　ここ最近、猛烈な忙しさでなんとワイアー以来２ヶ月ぶりの夜遊び
（苦笑、とは言え、なぜか映画はよく観てましたが）。２ヶ月分のス
トレス発散のために渋谷ＷＯＭＢへ。今一番みたいアーティスト、
John Creamer & Stephane Kが来る、と言うので、血ヘド吐いてでも
観に行かねば、と思っていたパーティ。タイヤの空気も抜けて、メン
テナンスの全然されてない自転車を一所懸命こいで山手通りを南下。
ＷＯＭＢはいつも入口付近に人が溜まっているので（住宅街にあるク
ラブだと近所から苦情が来るので店の人に溜まらないで、と言われる
のだが、道玄坂のラブホ街だとそういうことは言われないのかな？）、
長い行列が出来ているのかな、と一瞬ビビるが、取越苦労であった。
このパーティってLucky Strike辺りがスポンサーなんでしょうか、テ
ンガロンハットかぶった女の子が入口付近に並んで物配ってます、オ
イラはそんなものは無視してメインフロアへまっしぐら。
　フロアはもの凄い人の数。もちろんCreamer & Kの人気もあろうが、
なんかZENTO的なスーパークラブ志向のパーティみたいっす。クラバー
と言うより夜遊び人と言った雰囲気の人が多いが、でもパーティの雰
囲気は悪くない、つか、やっぱここのレーザービームは何度来てもス
ゴイ。で、今回は天井の高さをうまく利用した３方向のスクリーンに
もの凄くトランシーなＶＪ（かなりサイケトランスっぽかった）の映
像が流れ、もうそれだけで圧倒されてしまう。すでにディープなプロ
グレッシブハウスがフロアをロックしていて、こっちもあっという間
に意識をブッ飛ばせるほど素晴らしいアトモスフィアだった。
　ＤＪブースがどこにあるのか始めよく分らなかったのだが、どうや
らスピンしていたのはJohn Creamerだったようだ。こんなことならもっ
と早くWOMBに来るんだった（例によって深夜２時頃に到着:-)）。ほど
なくして、ライブが始まる。ステージでコンソールをいじっているの
はStephane K、おぉ、いきなりこの２人のライブが体験出来るのか
（感涙）。最初スペイシーなＳＥのあと、Lula "The DJ, The Music
& Me"へ。もう、カッコイイと言う以外に言葉が見つからない。言葉で
表せないような多様で複雑なエモーションが詰まっている音楽。単な
る踊るための音楽でも、若気の至りで空振りしている内容の音楽でも
ない、進化し続ける音楽の最新形、と言っても過言ではない（僕は個
人的に勝手に、ポスト9/11の今のアメリカの雰囲気が見事に昇華した
作品だと感じた）。さらにiiO "Rapture"へ突入、去年のグラミー賞の
ダンスミュージック部門にもノミネートされた、正真正銘の2001年の
フロアキラーチューン。そして最後にSinead O'Connor "Troy"、Danny
TenagliaがミックスしたDepeche Mode "I Feel Loved"と並んで、プロ
グレハウス界での80'sリバイバルブームのきっかけとなった作品。残
念ながらKosheen "Hide U"を聴くことはできなかったが、こうしてみ
ると、この２人は白人ボーカルハウスの最高傑作を連発してるな、と
感慨に浸った。と言うか、そんな頭で考えたような感慨よりも、先ず
フロアでの圧倒的な説得力に度肝を抜かれた。今年のNo.1ライブはこれ
に決定。
　そのあと現れたのがGuy Ordanelと言うＤＪ、この人はコッ恥ずかし
いくらいストレートなユーロトランス。これには耐え切れず、３０分
ほどでフロアから退散（昔は何がかかってても貪欲に踊ってたのに、今
では好きじゃないジャンルの音だとたちまち気分が萎えてしまい、歳を
感じます（苦笑））。とりあえず１階の無名プログレハウスＤＪの音に
身体を揺らす。一度気分が萎えると、そこから復活するのにも時間がか
かる（ホント、オヤジになったもんだ）が、とりあえずいい感じに暖まっ
て、１時間くらい踊る。
　更にうろついて、今度は３階だ。WOMBにはまだこんな隠れ家的フロア
があったのか、やっと見つけましたPete Wardman、こんなところで回し
てたんですか、こちらも激込みですが、とにかく踊っちゃおう。それに
しても、Pete WardmanってこんなサブフロアでスピンするようなＤＪな
のか？かつては新宿ＣＯＤＥのような１０００人クラスのフロアを踊ら
せる人だったのに。ここでも１時間くらい踊ったかな。
　再度うろつくと、１階はもうすでに終っていた。廊下に座り込んでい
る人も減り、どうやら電車が動き始める時間になったようだ。よし、じゃ
あ次行こう、と言うことで、ＷＯＭＢを後にして、Maniac Loveへ向う。
ちょっと空が青くなりかかっているが、まだ日の出には時間がかかりそ
うな空。ここで一気に水分補給しようとして、缶ジュースを一気飲みし
てお腹を冷してしまった（泣）。
　しかしそんな苦痛にもめげず骨董通りの目立たないクラブへ入ってい
く。アフターアワーズは1,000円で入れる。ちょうどCYCLEとAfter Hours
の境目、フロアが空いていて気持ちよく踊れる。回してるのは谷さん？
ほどなくRieさんに交替。これまであまりRieさんのＤＪと言うのは強い
印象が残っていないのだが、やはりそこはAfter Hours、激ヤバなプレイ
を聴かせてもらった。アフターアワーズの魅力は何と言っても客層、夜
のお仕事の人たちの遊び場、つまり夜遊びのプロが集まってくる場だか
ら、Late Hoursより濃い遊び方が出来る。Rieさんのプレイも、ただ単に
テクノＤＪでは務まらない、上級夜遊び人たちのニーズに応えるべくス
バラシイプレイだった。つーか、Rieさんおそるべし、風評なんかでは分
からない、真のアンダーグラウンドがここにはあった。とは言え、体力
も限界に近づき、お目当てのShinkawaさん登場前にフロアを退散（爆）。
イヤ〜、フロアでは意識がブッ飛んでたので分からなかったが、完全に
身体の中身が空っぽになってました、自転車漕ぐ力が残ってない（爆）。
何とか生きて帰ってきたけど、一歩間違えたら転んだり電柱や車にぶつ
かったりして大変なことになってたかもしれない（怖）。それにしても、
秋晴れの空の下、朝の自転車散歩は気持ちいいですよ〜、皆さんも是非
お試しを（クラブ朝帰りじゃなくてもいいです:-)）。しかし、期待して
いた幡ヶ谷・武の湯の朝湯が、忌中のため中止になっていてへこみまくっ
た（泣）。