WIRE02@さいたまスーパーアリーナ


<2002.08.31(Sat)>
 今や夏の終わりの定番となったワイアー、3年間続いた横浜アリー
ナを離れ、今回からさいたまスーパーアリーナへ。ラーメン博物館の
楽しみがなくなったので、今回はジョンレノンミュージアムかな、と
思いきや、夜遅くにミュージアムやってないつーの(泣)。今日はな
んか午後から頭痛がしてたんですが、とにかく会場まで行って、辛け
りゃ終電の終わらないうちに帰ってくればいいや、と言う感じでした。
が、ひとたびフロアに降りて踊り始めれば頭痛なんて忘れてしまいま
した(笑)。
 会場到着は9時ごろ、DJ TASAKAがスピン中。Dブロックだったので
すが、サクサクとほぼ最前列みたいなところまで人を掻き分けていき
ます。いやこうしてみると田坂さん、すげーテクですね。まぁビッグ
パーティと言うことで裏技大放出だったんでしょうが、さすがはヒッ
プホップ出身、コスリがスゴイっす。ブースが明るいから何やってる
か分かるので。多分テクノであれだけコスるDJはジョンロビンソン
くらいなものでしょう。もちろんコスってるのがエライ、と言うこと
ではなくて、そういうテクでDJ TASAKA独自のアゲのグルーヴを作っ
ていくところが最高。やられました。
 続いてNorthern Liteのライブ。ボーカルと言い、演奏と言い、
Depeche Modeソックリ(笑)。ビートがプログレッシブハウスだった
ので個人的に大満足、短かったけどね(あと、ライブになるとDブロッ
クは遠かった)。
 すぐにMonika KruzeのDJスタート。手を振るものだから、ついこ
ちらも手を振り返してしまう美人DJ(笑)。最初ハウシーにきまし
た。確か公式コンピレーションに収録の曲もハウシーだったしね。た
だ、こちら側が途中で水分不足を起こし、脱落(爆)。いきなり500ml
ペットボトルを2本飲み干します。
 それにしてもデカイ会場と言うのは迷子になり易いです(私は独り
で行ったからいいけど、友達連れていってる人は、携帯大活躍って感
じでしょうね)。今回からセカンドフロアが出来たのですが、その行
き方が分からなくて、巨大なラウンジスペースを2周もしてしまいま
した(涙)。セカンドフロアへの通路は明かりが消えていたりして、
完全に謎の通路だったなあ。:-) 果たしてセカンドフロアに着いてみ
ると、こちらはブロックなしでエレグラ状態、開放感が実に素晴らし
いです。着いたときスピンしていたのは田中フミヤ、ウヒョー、こん
なビッグパーティでも相変わらず地味なディープミニマルかけてます、
フミヤ最高!まぁメインフロアの派手な雰囲気から逃げてきた人には
いい感じですね。音は地味でも踊れます、と言うか、派手な音は却っ
て聞いちゃうから踊りづらい、と言うのもあるし。
 さてフミヤの後にCo-Fusion登場。やっぱりカッコイイ!テクノを
ジャズテイストで構築できる世界的にも稀なユニット、ヨーロッパで
も大人気なのがよく分かります。途中で音が途絶えるトラブルがあり
ましたが、ライブだから仕方ない。
 そのあと黒人の大男DJ登場、のっけから超上げアゲ、なんじゃこ
りゃー、と言うくらい上げまくり。こりゃ最高!誰かな、と思ってス
ケジュールを見るとDJ RUSH (from Berlin)。デトロイトでもロンドン
でもない黒人テクノDJと言うのはあまり聞いたことがなかったです
が、この何も考えてないストレートな上げっぷりがツボにはまりまし
た。今回はこの人を優勝にしたいと思います(笑)。
 さて9時から踊っていた私もそろそろ疲労困ぱい、スーパーアリー
ナ名物釜飯を食べながら休憩。何でスーパーアリーナ名物なんだよー、
と思いながら食べていると、なるほど、入れ物の形がスーパーアリー
ナ(爆)。このセンス、ワイアーにピッタリですね。:-) ちなみにお
値段は900円。レイヴに付き物のアジア系料理店の食事が500円
なのに比べるとちょっと割高ですが、話の種に1度は食べてみること
をお勧めします。あと、飲み物もっと安くしてくれないかな、ビール
が500円なのに、ノンアルコールのエビアンも同じ値段、と言うの
は納得いかないぞ(最後は飲み終わったペットボトルにトイレ手洗い
場の水道の水詰めて飲んでました>セコイ!)。
 ちょっとセカンドフロアのJeff Millsを覗きます。今回も宇宙人DJ
っぷり全開です。疲労の身にはちょっとアッパー過ぎるので、メイン
フロアに戻り、Luke Slaterのライブ。ルーク・スレイターもかなり
アッパーなテクノクリエイターだったんですが、最近はエレクトロに
も向いていたりして、割とマッタリ目でした。ボーカルの兄ちゃんが
ちと派手だな、声がFGTHのPaul Johnsonに似てたけど。終わりそうで
終わらないLukeのライブの後はJosh WinkのDJ。ドレッドじゃなくなっ
たので本当にこの人がジョッシュ・ウィンク?(笑)やっぱりこの人
はハウスの人だ、テクノっぽい曲もかけてましたが、全体的にBPM
遅いです。私がダラダラ踊るにはちょうど良かったですが、テクノの
人はみんな寝てました(苦笑)。つーか、これだけ広く知られたパー
ティ、クラブ童貞、クラブ処女の若い人たちも多いわけで、そんな彼
らはこのくらいの時間になると通路や2階席やフロアの片隅でみんな
爆睡中です。
 ウィンクの後はAutotuneのライブ。取りたてて印象ないので省略。
再びセカンドフロアのジェフを観に、おっと、Revenge of The Jaguar
とは大ネタで来ましたね、余力を振り絞って暴れます。アンコール2
回、Strings of Lifeも聞けました。まだメインフロアではWestbamが
プレイ中ですが、もう夜も明けてきたので帰ることに。またまた道に
迷い、2周してしまいました(爆&爆)。さいたま新都心をちょっと
散歩、埋め立て地でもないのにこんな広い再開発地があったのは、こ
こがJR操車場跡地だから。当然埼京線の早朝電車はワイアー帰りの
若者でほぼ貸し切り状態。高円寺に着いてもまだ周りにWIRE02のビニー
ル袋ぶら下げた連中がいたほど。:-)
 最後に全体の感想、とうとう最後まで知り合いに全く会うことがあ
りませんでした(苦笑)。私のテクノ世代と新しいテクノ世代は水と
油のように乖離しているのではないか、と感じました。かと言って、
以前に比べるとカップル率も上がっており(デートスポット度が上がっ
た、と言うことかもしれないが)、ワイヤー世代も1回目よりは上がっ
た(と言うか常連が歳食ってきた)のでしょうが。とにかく、8月頭
のメタモルフォーゼとの客層の違いっぷり(こちらは逆に見覚えのあ
る人多数でした)に驚かされたパーティでした。