Body & Soul live in Japan @ VELFARRE, Roppongi


<2002.05.02(Thu)>
  Joaquin Joe Claussell, Danny Krivit, Francois K、いずれも単独来日での
DJプレイを観たことはあるが(つまり一人一人でもフロアをいっぱいにする
だけの知名度のあるDJだ)、こうして3人が実際に一緒にプレイする伝説の
NYのパーティ、Body&Soulがそのまま日本にやってきた、と言うの
はそれだけで奇跡。
 オイラはこの日休日出勤の代休。昼間もレコードのBPMカウントしたり、
CDJプレイヤーを買って来て(自分への誕生日プレゼント:-))セットアップ
してたり、前から考えていた高円寺(家の周囲)のレコ屋巡りしたり(音楽的
ベクトルはちょっと違うレコ屋ばかりなので、収穫はそれほどでもありません
でしたが)、とDJ三昧の一日(笑)。結局家を出たのは7時頃で、到着は8
時(ちゃんとアフタヌーンパーティになっている)。
 さてヴェルファーレ到着、相変わらず黒服の多いディスコ仕様のハコだにゃ
(笑)。入口で先行発売だというBody&Soul Vol.4を買う。
 いやもう、DJブースにJoe,Danny,Francoisの3人が揃ってるのを見ただけ
で感動。オーラのあるDJが3人見られただけで、チケット代6000円のう
ち半分は元が取れた(笑)。プレイの仕方も面白い、それぞれがある一定時間
回し続けるのかしら、と最初想像していたが、なんと1曲ずつ交替していくの
だ。つまり今の曲のイコライジングと次の曲へのつなぎは2人のDJで分業し
ているわけで、特にJoeはイコライザー使いまくりで、DJプレイというよ
りイコライザーを使った生ライブである。彼はプレイしながらかなりテンショ
ンも上がっている表情をしていて、黙々とレコードをつなぐというよりまさに
DJを楽しんでいる、と言う感じ。Dannyはお得意の片耳ヘッドホンでU
Sハードハウスをつないでいく。そしてFrancois、なんかすさまじく
選曲の幅が広い、やはり80年代のニューウェーブから90年代のテクノまで
吸収している名プロデューサーでもあるだけのことはある、かなり無理がある
な、と思いながらドラムンベースまでかけてたもんな、ビックリ。
 ハコの設備もさすがはヴェルファーレ、天井が降ってくるのはスモークでは
なく粉末ドライアイス、ヒンヤリして気持ちいいっす(笑)。ダンサーもNY
のパーティならではのマッチョダンサー多数、しかもこういうマッチョダンサーっ
て見た目の通りいかつい表情をしていることが多いのだが、今日のダンサーは
ひょうきんな連中が多く、フロアを笑いに誘ってくれる。クラウドもBody&
Soul Tシャツを着た人間多数。みんな気合入ってます(私はちなみに
Paradise Garage Tシャツ)。
 何と言うか、ヒューマンで、ハートウォーミングな音楽、と言うベタな誉め
言葉が一番ピッタリ来る、まさに「王道」のクラブパーティ。繋がないで切っ
ちゃって次の曲へ行くこともしばしばで、踊れない曲もたまにあり。テクニッ
ク云々では語るべきでない、ただひたすら3人の音楽への愛情が溢れ出してい
たプレイ(何しろ3人ともこの世界に25〜30年生きている超ベテランたち
ばかり)。これまたベタな表現になるが、このパーティだけは流行に流されず
にずっと続くだろうと確信させる「本物」のパーティ。僕は1時頃フロアを出
たが(終演予定時刻も1時だった)、果たしてこのパーティ、何時まで続いた
のだろうか。