岸野雄一＋遠藤賢司＋ハイポジジョイントコンサート＠渋谷ネスト

　ハイポジのもりばやしみほちゃん目当てで行ったと言うのに、彼女は
完全に前座扱いの強烈なオヤジパワーを浴びてきました（笑）。
　５時スタートと言うことで早めに家を出たけれど、結局着いても開場
まで３０分以上待たされた（泣）。
　トップはハイポジ。相変わらずシャツにネクタイ、ジャケットと言う
カチッとしたファッション、でも今日はメガネをかけてなかったな。今
日はウィスパーボイスの曲しかやりませんでした。前座と言うことで遠
慮してる選曲って感じがしました。３０分足らずの短いものでしたが、
先週のガールズトークからたった１週間でまた彼女のライブが見れたの
でよかったとしよう。
　お次は岸野雄一。最初は何者か全くわからなかったが、みほちゃんの
ＭＣで「岸野社長」と呼んでいるのを聞き、おぉ８月のライブの時に共
演した＜鼻メガネをした金八先生（もしくは山本直純）＞のことか、と
分かった。一目見ただけで印象に残る強烈なルックス、しかもその上過
剰なまでに高いテンションが忘れ様がない（笑）。それでやっと「ジョ
イントコンサート」なんていうレトロなタイトル、インターミッション
にかかる演歌（爆）の意味が分かった。
　いきなりＤＪの演歌にあわせて客席側から登場、口パクでの大仰なパ
フォーマンスはまさに新宿コマ劇場で見られる演歌歌手の独り舞台（笑）。
その曲で大喝采を浴びた後も、オリジナル曲がまた強烈なものばかり。
そのうち犬の着ぐるみ（しかも全然可愛くない！）まで舞台上に登場、
喜劇を取り入れた見事にシアトリカルなステージに圧倒された。初めて
聞く名前ながら、実は一部ですごいカリスマ扱いされている人ではない
かと推測する。ただ面白おかしいステージ構成をやっているだけではな
い、岸野雄一と言うキャラクターでしか出来ない、唯一無二のアーティ
ストとしての存在感があった。辛いことがあって落ち込んでいる人が観
たら間違いなく元気さをもらえるはずだし、別に普通に元気なオイラも
こんなこともありなんだ、と言うことが分かって癒されます。
　さて、こんなに盛り上がって、アンコールまで出ちゃって、今日はも
う終りかな、と思ったら大間違い。この後にもまたすごいアーティスト
が登場。回りを見渡すと心なしかオヤジ客が見受けられる。その中には
ＴＶブロスの連載でお馴染みの川勝正幸氏まで来ている。ゲ、そんな人
が見に来る、と言うことは伝説的なアーティストに違いない、と言う予
感が走る。
　果たして、まさに予感通り。ステージに現れたのは、真っ赤な衣装に
身を包んでいるが、紛れもなく全共闘世代のオヤジ、いやジジイと呼ん
でおかしくない人物だった。アコギとハーモニカと言う組み合せもまた
フォークロックのスタイルのままだ。と、この遠藤賢司、いきなり超早
弾きでロックをやりはじめた。２曲目などは打込み（パーカッション音）
も使い、メチャクチャカッコイイ、と言うか見た目の年齢からは想像出
来ないテンションの高さに唖然。
　いやもう、これがロックと言うものだ、と言わんばかりの強烈なステー
ジング。ロックバカ、と言う称号（笑）がふさわしい、と言うか、ただ
ロックバカなだけではこんなテンション生み出せない。この人もオヤジ
になるまで生きる中で、唯一無二の音楽を作り出すことに成功した人だ。
曲が終るとものすごい喝采と「エンケーン」と言う合いの手が飛交う。
まさにカリスマ。文化庁は今すぐ彼を人間国宝にしなさい、って思うく
らいすごいアーティスト。全く年末にすごいものを見たもんだ。
　ライブ終了は９時４５分。本来のスタートから５時間近く、正味にし
ても４時間はあった濃い一夜となった。おかげで予定していた銭湯巡り
は体力消耗で中止にしました（爆）。