Cream in Tokyo @ Yellow, Nishiazabu

　いよいよ冬っす、自転車で夜遊びするにはとても厳しい季節になりました
（笑、でも本場ＮＹでは氷点下の中１時間、２時間と行列を作るらしいから、
東京はまだいい方なのだ）。白金まで行って一風呂浴びてから（笑）、西麻
布イエローへ。忘年会シーズンと言うことで、西麻布交差点付近には夜遊び
人ばかりでなく、普通のサラリーマンも多かったです（夜中の１時半頃）。

  Cream in Tokyoのパーティは初めて、名前は甘ったるそうですが、実際に
はかなりディープなプログレッシブハウスのパーティ。私がフロアに降りた
頃はＹｏｓｈｉさん、ＤＭＲのバイヤーさんなので、ＤＪとしてよりレコー
ド漁りで普段お世話になってる、って感じですが、プレイの方もさすがバイ
ヤー、ＢＰＭを１３０切ってるくらいのマッタリしたトラックながら、その
くせメチャメチャディープでヤバイ。それとこのパーティ、ダンサーのステー
ジがあります。アート系のダンスはSound Collectionとかのパーティでも見
かけますが、ストリートダンスは結構新鮮だった、まぁテレビ東京の
「RAVE2000」なんてのを見てれば新しいものでもないのだろうけど。ハウス
のストリートダンスって、やっぱりヴォーギングが原点なのかなぁ、と思っ
てみたり。
　さてゲストのHernan Cattaneo、彫の深いルックスに小泉首相みたいなラ
イオンヘア（モテ系）。見た目はロックンロールな人、と言う感じですが、
プログレハウストラックをパンキッシュな解釈を加えてスピンしてる、と言
う感じでカッコ良かったっす。それにしてもアルゼンチンにもこういうＤＪ
がいる、と言うだけでも新鮮。やっぱり英語圏のアーティストばかりがもて
はやされるメインストリームポップスはウソ臭さがあるっす。クラブミュー
ジックは本当の意味でのインターナショナルなポップミュージックだと思う
だが。

　ということでＤＪやダンサーについて語ってきたけど、本当のところそん
なことはどうでもよくて、いい音楽に接するだけならロックやポップスのラ
イブでもいいものが沢山あるわけで、そこで私がクラブをチョイスする理由
となっている“現場のヤバさ”がこの日はレベル高くてよかったす。輪を作っ
ちゃうような人、終電逃したサラリーマン、と言う普通の人も多い中、肌を
露出した背中や肩にタトゥー入れてるギャルなんてざらだし（本物かフェイ
クかどうかまでは知りませんが）、場所柄外人も多いし。どう言ったらいい
んだろう、目に映るもの全てが“事件”に思えるアトモスフィアがある。

　与太話になるが、最近私は、もうこんな予定調和ばかりの世の中は一刻も
早く変わって欲しい、と思ってる。雅子様に親王がお生まれになったからと
言ってアフガンのことは忘れて「暗いニュースばかりの中、久々に明るいニュー
ス」とか能天気に言ってる奴が沢山いる。お前ら、親王誕生したからって戦
争のことは何も解決してないんだぜ。あと、野村沙知代や田代まさしの逮捕
もただの安っぽいドラマにしか思えない。確かに彼らは悪いことをしたのか
もしれないが、本当に悪い連中から目を逸らすためのスケープゴートのよう
な役を演じているだけに過ぎず、そういうマスコミのまやかしに易々と乗せ
られている日本人って一体何？とか思ってしまうのだ。不謹慎だが、貿易セ
ンターテロのあった直後こそＮＹへ行きたいと思ったし、何でこんな面白い
時代ににみんなビビって飛行機乗らなくなってるんだろう、ハイジャッカー
なんてお目にかかりたくてお目にかかれるもんじゃないのにさ、とか思う。
冒頭で、自転車クラバーには厳しい季節、と書いたが、まさにそう言うヤバ
さこそ僕にとって最大の娯楽だ。ディズニーランド的予定調和は僕にとって
は全然興味がない。クラブには表でダンスを楽しんでる連中がいる一方で、
目に見えないところでドラッグを売買したり吸ったりしてる連中がいる。脚
本のあるドラマはいらない、調和をぶっ壊す事件が僕には大事だ。表面的に
言ってることは不謹慎かもしれないが、僕にとっては、生きている、と言う
実感は予定調和の中にはないのだ。

　話を元に戻す、ＢＰＭが遅いのでかなり長時間フロアに居続けたが、さす
がに今週は忘年会漬け、睡眠不足があり５時半頃にはフロアを上がった。帰
りの自転車も全然スピードが上がらない。無事布団に入れた時がなんとも嬉
しかったす。これも夜遊びの醍醐味の一つ（笑）。