Cycle & After Hours @ Maniac Love

　今日のナイトライフは、仕事のテンションばっかり上がっていたため、プライ
ベートのテンションがイマイチで、クラブ自体もなんかぼんやりと楽しめなかっ
た。そもそももっと早い時間から遊べたら（家を出たのが３時前！）、in-dust-real
の方に行く予定だったのに、着いた頃には空が白み始めそうな時間（実際には白
むことはなかったですが）になるなら、最初からアフターアワーズ狙いにしよう、
と言う消極的選択（まぁShinkawaさん聴きたかったんですけど）だったし、よく
考えたら六本木ヴェルファーレのアフターアワーズのBaby Docも気になるし、な
んて気もそぞろな状態で踊っててはテンションも上がらない。

　この日のＤＪはCycleの時間帯がWADAさん、変態チックでありながら一本筋の
通ったカッコイイトラックは、やっぱりテクノっていいなあ、って思う。アフター
に入り、Rebus Tape、この人もWADAさんほどではないにせよ、確実に“テクノ”
の通念をはずしたミョーなトラックばかりをかけてくれる。そしてShinkawaさん、
最初しかいなかったけど、なんかダークでアッパーなのかけてた。

　テンション低かった、とは言え、やはりManiac Loveのアフターアワーズは他に
比べるもののないスバラシイものだ、と言うことはできる。ここには裏世界の人
たちが満員電車のごとく押し寄せてきている。単なるガキや不良の溜まり場では
ない、そういうのを通過してなお表社会から距離を置いて生きる人たちから絶大
な支持を得ているクラブがここなのだ。僕がこういう場所をいとおしく思うのは、
自分ももっと自由になっていいんだ、と思えるから。こういう場所に来ると、自
分にとって大事なのは、お金でも愛でもなく、自由だ、と自覚する。会社勤めど
ころか（会社勤めの方がお金もらえるだけマシか）友人関係すら重荷と感じてし
まうようなろくでなしの自分にとって、ここで感じ取れる自由な雰囲気は何物に
も代え難い。爆音が鳴るフロアで睡魔に襲われ、ボーっとしている、なんて瞬間
が何かとても幸せに思えたりする。自分がクズ人間であることを肯定できる場、
それが実はクラブのような気も少しする。

＃ちなみにこの日、ケン・イシイが遊びに来てました。