Submerge @ Maniac Love

  GLOBALUNDERGROUNDレーベルの新シリーズNubreedで日本でも名を知られ
るようになったSteve Lawlerが来日したので南青山Maniac Loveへ。生憎
の雨のため、自転車は使えない、地下鉄で表参道へ向かう。結構地下鉄は時
間がかかることが分かった（苦笑）。この人ならもうちょっと大きいハコで
もいいんでは、と思っていたので、入口前の行列は納得、ＩＤチェックのレ
ベルで入場制限ではなかったですが。
　もう前座のOSAMU Mの時点でめちゃめちゃディープな雰囲気。何と言うか、
完全に日常の世界と切れてる別世界なのだな。僕は多分、宇宙旅行とこのパー
ティを比べてどっちがいい、と聞かれたら、このパーティを選ぶと思う。宇
宙船のコンピュータが故障しないかと心配、なんてそういう野暮な理由もあ
るけれど、メンタルなトリップはこっちの方がはるかにトベる。
　テクノやハードハウスみたいにＢＰＭ的にアゲアゲになるわけではない、
声を上げて盛り上がっている連中もいるが、僕はもっと内から沸き上がるよ
うなエクスタシーを感じながら踊っている。ＧＷの過ごし方をどうしようか、
とさっきまで悩んでいたが、もうどうでもよくなった。人生なんて短いのに、
欲張ってるばかりに人は悩むのだ。そういうのを捨てられるこの空間は自分
にとって何にも代え難い。
　さてSteve Lawler。実はかなりトライバルハウスな人のようだ。だから
Yodaさんのthe oceanじゃなくてOSAMU MのSubmergeなのだな、と納得。
もちろんトライバルなトラックと言っても、そこはイギリス人、Lord Gのよ
うに民族的血で回すのではなく、トランシーにハメ上げる回し方。ありそう
でなかったプレイだ。今日はなんか疲れていたので（精神的に）、酒が回っ
た。踊っていて、自分がかなりラリっているのが分かる。こうやって自分を
壊す体験はストレス解消と言う面もあるが、クラバーとしては幸福の疑似体
験と言う自己暗示にもなっているような気がする。
　後半にはハードハウスになっていた。アンコールではテクノアンセムJaguar
をかけたりするのでビックリ。後座のJason Szepのハードハウスも悪くは
なかったが、スティーヴのものすごいトランシーなプレイの後では単調に思
え、そのままハコを出た。まだ雨降ってたな。