2001 Liquid

本年もよろしくお願いいたします。(_O_)

　２０世紀の壁を壊し、２１世紀へと突入した時、私はテクノミュージックの
シャワーを浴びていた。時代の変わり目に、私はテクノミュージックのすごさ
をあらためて感じた。あぁ、そういうことだったのか、ベルリンの壁が崩壊し、
新しい時代が始まったドイツで生まれたラブパレードがたった１０年で欧州最
大のフェスティヴァルになったのは、まさにテクノが持つ強靭な時代感覚によ
るものであったのだと。
　フロアは満員状態。考えてみたら、リキッドルームにはいつもお世話になっ
ているのに、ここで年越するのは初めてだ（そもそも２年前までリキッドの年
越はクラブジャズ系だったからだ）。１１時半頃着いたので、フロアで踊り始
めると間もなくカウントダウンが始まる。スクリーンに残り秒数カウンターが
表示されるが、田中フミヤは相変わらず素っ気無い表情でスピンしている。よ
うやく１０秒前になって音を落とし、年が変わると更にアッパーな曲をかけて
きた。考えてみたら、フミヤがこんな早い時間に回すのは久しぶりだし（本人
のイベントは除くとして）、しかもこんな風に踊れる曲をかけるのも珍しい
（こう書くとクラブＤＪとして語弊があろうが、要は普段はもっとストイック
で、クラウドを突き放すような選曲なのだが、この日は普通にみんなが楽しめ
るミニマルだったような気がする）。
　世紀越えのスペシャルな空気のせいだったのだろうか、普段以上に勢いよく
踊ってしまった。と言うか、久々の酸欠状態だったな（笑）。歯を食いしばり
ながら、酸欠の苦痛とエクスタシーを繰り返す。
　こうして考えてみると、テクノと言うのは日常の喜怒哀楽と言ったレベルの
感情表現手段ではなく、時代が変わる、人間が変わる、と言ったもっと大きな
レベルのエモーションの表現手段なのだと言うことを発見する。フミヤの後の
Co-Fusionのライブも酸欠に必死に耐えながら踊り狂う。さすがに石野卓球の
ＤＪに代ってから撃沈したけど（爆）。Co-Fusionも「ツァラトゥストラはか
く語りき」をかけて、フロアに尋常ならざる恍惚感をもたらす。卓球さんもこ
の日はメチャクチャご機嫌なようで、ブースでピョンピョン飛び跳ねながら
（個人的にはフロアがタテノリになるから止めて欲しかったが:-)）わけわか
な選曲をしていた。
　酸欠もあったし、今日は十分に踊ったので、４時半には退散することにした。
初詣は方南町の大宮八幡。そのまま徒歩で家まで帰ったものの、ちょっと空が
白み始めるのを見ただけで、初日の出までには至らず。そのまま家で爆睡。
　それにしても、椎名林檎ＭＬの人に会いながら、techno-heads MLの人に最
後まで殆ど会わなかったのは不思議。