From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Sat Jan  8 23:28:39 2000
X-ML-Driver: CMLD (Version 2.5)
X-ML-Count: 00296
X-ML-Name: music-fans
From: Cazou ACID Sanada 
Date: Sat, 08 Jan 2000 23:27:05 +0900
Subject: [music-fans:00296] Chemical Brothers@NK Hall
X-Mailer: AL-Mail32 Version 1.01
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
content-length: 3503

	The Chemical Brothers @ NK Hall

　中学時代の友人に「同窓会やるから連絡くれ」と年賀状をもらった
ので、返事をＥメールで年間チャートつけて送ったら（当時も洋楽ファ
ン仲間だったんだけどね）、ケミブラのチケット余ってるけど、行く？
と言う話になり、思わず飛びついた。今の彼らの人気じゃ、チケット
取るの無理だろうな、と思ってたからなー。
　ＮＫホールは初めてだったが、すごい場所だね、舞浜のヒルトンホ
テルの隣だよ、こんなところにロックコンサート会場があっていいの
かね？（笑、最近はナイトクラブ営業もやってるみたいだし）チケッ
ト代はあらかじめ分かっていたけど、コンサートグッズでもかなり散
財してしまった、Ｔシャツ、スリップマット、ポスタープログラムで
〆て８０００円（苦笑）。こうやってグッズがあったり、入場時にカ
メラ、テープレコーダーチェックがあるあたりは、完全にロックのラ
イブ。だが会場に入ると前座のＤＪがロック寄りのテクノをスピンし
てる、ボーっと立っていたり地べたに座り込んでる連中を尻目に、早
速一踊り:-)
　５年前に心斎橋クラブクアトロの初来日ステージを見た時は、２時
間以上も前座ＤＪでひっぱり、ライブは正味４５分しかなかった、だ
がその４５分があまりにも激ヤバで、今でも生涯で一番ショックを受
けたライブ体験だったと思っている。と言うことで、スタートは１９
時とアナウンスされているけど、ひょっとしてこのＤＪ、１時間も２
時間も引っ張るつもりなのかな、オレはそれでも構わないけどね、と
思いながら踊ってました。
　実際には１５分遅れくらいでスタート。最新作からのヒット曲から
始まり、オールスタンディングの会場は一斉にタテノリに揺れる。やっ
ぱり８〜９割はロックからのアプローチのファンなんだろうな、オイ
ラみたいなテクノからのアプローチのファンは少数派の様子。と言う
か、結構女の子が多いね、ケミブラなんてルックスから入るタイプの
アーティストではないはずだが:-)（ロック少女に対する激偏見）前
半はまぁ、そういう感じで大バコならではの重低音の効いた爆音に合
わせて踊ってた、と言う感じ。ステージ観たって、彼らには派手なス
ポットは当たってなくて、コンソール操作用のミニライトが彼らの顔
を浮かび上がらせているだけ。しかもロン毛のTom Rolandsは正面向
いてるからいいけど、相棒のEd Simmonsは横向いてるしよく移動する
しでどこにいるのかよく分からない有り様。:-)
　だが彼らのすごさは後半にあった。ビートを抜いてシンセのうねり
だけで引っ張ってくるあたり、焦らし方がものすごくうまい。フロア
には非常に高い緊張感だけがあって、こっちの期待だけが暴走する中
でジワジワと上げていく演奏は、下手なクラブＤＪなんかよりずっと
よくパーティを知り尽くした人間だけが為せるわざ、やはりケミブラ
はただ者ではなかった。ビートを抜いている間にもオレは踊っていた、
それは多分、彼らのテンションにやられて、身震いがして踊ることを
押さえられなかったからだ、と思っている。彼らは今でも、ライブで
パーティをやらせたら世界一だった。ここ数年でやたら売れてしまっ
て、退屈なバンドに成り下がっているんじゃないかと思ったが、とん
でもない、今でもフロアを暴動寸前まで持っていくテンションの高さ
は変わらなかった、おそるべし、ケミカルブラザース。
　と言うわけで、帰りのバスでも友人と熱く語ってしまったし、これ
を書いてる今でも火照りが冷め切っていないような感じがする。新年
早々すげーライブを観たもんだ。誘ってくれた友人に熱ーく感謝。

＃ではこれから新宿にクラビングに繰り出します（笑）。

----
Cazou ACID Sanada
	mailto:acid@po.globe.or.jp
	http://user.globe.or.jp/acid/music-fans/
Work hard until the sunset, play hard until the dawn.