From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Thu Nov 19 00:53:12 1998
From: Cazou ACID Sanada 
Subject: [music-fans:00199] Izumi Katoh @ Shinjuku Lumine Act Hall
Date: Thu, 19 Nov 1998 00:43:46 +0900
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	加藤いづみアコースティックツアー　〜Happy Together '98〜
	新宿ルミネＡＣＴ

　遅刻こそしてしまったけれど、近年のいづみさんのライブとしてはベスト
だと感じた。やはりレコード会社移籍による心機一転で初々しさを感じた、
と言うことだろうか。いや、初々しい、と言う言葉よりも、脱皮してまた一
回り大きくなったいづみさんを見つけた、と言う感じだろうか。

・ふたりだけ
・切なく青い空のページ
・Ｆｒｅｎｃｈ　Ｋｉｓｓ
・涙のキッス（サザンオールスターズ）
・夜空のムコウ（ＳＭＡＰ）
・風のカレンダー
・ウサギの住む町
・さよならグッバイ
・Ｓｎｏｗ　Ｂｉｒｄ
・オンナトモダチ
・愛について
Encore:
・好きになって、よかった
・星合いの空まで

　新宿ルミネＡＣＴホールは、キャパとしては日清パワステより若干
大きめだが、天井が高いのが気持ち良い。ステージ上にはいづみさん
の他にバンドメンバーが３人（キーボード皆川さん、ギター加納義明
さん、ベース上田ケンジさん）。いづみさんの衣装はグレイのノース
リーヴのワンピース。
　いつもＭＣがアットホームな感じのいづみさんだが、今日は特にＭ
Ｃが多かった。クラス会の話（バンドメンバーのクライ思い出話に苦
笑）、ミッキーマウスの誕生日のこと（今日で７０歳だそうです）、
しし座流星群のこと（みんなが健康であるように、と祈った、と聞い
て、つくづくいづみさんっていい人だなぁ、と）、などなど。普段の
ライブでは飼い犬のモンチャンの話とかウエケンさんの夢の話（知っ
てる人は爆笑）とか、ごく日常の話をするが、今日のＭＣの多さはそ
れ以上に、レコード会社を変えて心機一転、そうした中で色々あって
一気にしゃべりたい衝動に駆られたのかもしれない。しかしそれはラ
イブにもいいテンションを与えていて、何と言うか、ホールを幸福の
香りで満たしているかのようだった。なんだかいづみさんの歌を聞い
ていると日常生活のつまらないこともポジティブに受け止められるよ
うな気がしたし、派手に盛り上がる曲は後半に一部あっただけだが
（スノバから愛について、の流れ）、まさに“ハッピートゥギャザー”
な時間だった。ゲストの中西俊博さんのバイオリンの隠し芸にも感動
したし:-)。そして、アンコールの２曲には背筋が震えた。時が経て
ば経つほど感動が深みを増す“好きになって、よかった”、最近のい
づみさんの作品中の最高傑作（だと個人的に思っている）“星合いの
空まで”、センチメンタリズムとは違う、時が経つことの成熟した感
動が僕の琴線を動かした空間と時間だった。

acid@po.globe.or.jp / sana@jmt