From sana  Thu Feb 15 09:04:18 1996
Date: Thu, 15 Feb 1996 09:04:03 --900
From: sana (Cazou "ACID" Sanada)
Subject: [music-fans:00281] Izumi Katoh Valentine Live

	加藤いづみ Valentine Special Live '96 at 日清パワーステーション

  新生加藤いづみ、とでも言いたくなるように、新しいイメージを植え付けて
くれたライブ。もう「せつなソング」だけじゃない、そういう貫禄を感じさせ
てくれた。チケットを譲ってくれたＡＤＡＣ鈴木さんに心から感謝。

  スタンディングだから少しでも前に行かなきゃ、ということでステージ右端
前へ。１曲目はジャズっぽいイントロから「オットーの動物園」でいきなりス
カされた。この幻想的なイメージの詞を持つ曲での幕開けは、その後の展開へ
の伏線だったのだろうか？

  まあ深読みはともかく、今年のスペシャルゲストは高橋研さん。加藤いづみ
ファンなら知らないやつはモグリと言われるほどの、彼女の歌手としての育て
の親みたいな人。いきなり「春一番」缶ビールを飲みながらの登場とは、いや
はや大した飛ばし方。ここからカバーソングを何曲か。ブレッド＆バターの曲
もなかなかいい感じだったが（「Pink Shadow」とか言うタイトル）、その後
がスゴイ！「自転車に乗って」という曲でもう何がなんだか、って感じでステー
ジが荒れる。そしてそれがものすごく楽しいんである。ミュージシャン自身が
余裕を持って楽しむ姿は観客にも移る、って感じ？それにしても、フィンガー
５までやってしまうとは！「ヘイヘイヘイヘーイヘーイ！」なんてやってるの
に、加藤いづみのこれまでのイメージとだいぶ違うはずなのに、観客とステー
ジが一体化して全く違和感がなかった。おそるべし、加藤いづみ大変身（とい
う肩肘張ったものでもないのだが）！もう、「ひまわり」なんかのバックバン
ドメンバーの調子の乗り方が何とも心地好い。このアットホームな雰囲気の作
り方はお見事！

  アンコールは二階。１回目は高橋健さんのギターの弾き語りに合わせて。２
回目は自らキーボードを弾いての「セミスイート」、バレンタインならではの
選曲。改めて、彼女の短期間での成長ぶりに脱帽。

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