From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Thu Feb 12 00:23:03 1998
From: Cazou ACID Sanada 
 "'morikami@kingston'" 
Subject: [music-fans:00093] Deep Atmosphere and Speed Garage
Date: Thu, 12 Feb 1998 00:22:59 +0900
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大人向けのハウスＣＤを２枚紹介。

	Deep Atmosphere		selected and mixed by Alex

　ディープハウスがここまでリスニング向きだとは思わなかった、もっとも
ハウス系のパーティのアフターアワーズは多分こんな雰囲気なのだろうが
（日本にはハウスのアフター少ないから）。ダンスミュージックでありなが
らリラグゼーションをも満足させるミックスワーク。かなりジャズ寄りな作
品。
　ミックス担当のアレックスさんはこないだのLOOPのパーティNew Bloodの
レポートでも触れたが、見た目のノリはメチャメチャ明るいラテン気質、し
かしながらプレイはこのＣＤでも分かる通り“粋”を大切にした人だ。大都
会の夜が持つ雰囲気を音にしたらこんな風になった、と言う感じのアダルト
なヴァイブに満ち溢れた一枚。家でも聴けると言う意味では、クラブ入門の
１枚ともなりそう。

	Loud/Truth Productions presents Compact Disco SPEED GARAGE

　速いガラージ、なんてインチキ臭いジャンル名だなぁ、とあまりよくない
印象で語られるスピードガラージだが、実際にこのコンピレーションを聴い
て見ると、むしろハウスミュージックのバックトゥザルーツに思えた。
　もちろんハウスミュージックのバックトゥザベーシックと言う意味で言え
ば、ニューヨリカン・ソウルを筆頭とした生楽器指向がその顕著なものだが、
ここではむしろソウルフルな歌物とハードハウス的なリズム音にフェティッシュ
にこだわったトラック物を区別なくミックスすると言う、ガラージ本来の
“何でもあり”のＤＪの姿勢を表しているように思えた（って、何かすごく
好意的に誤解しているような気もするが）。ハウスミュージック本来の、黒っ
ぽくてスピリチュアルな要素とフロアでの機能性を両立させた幅広い層に受
入易いダンスミュージックがこのスピードガラージなのではなかろうか。そ
の節操のなさが逆に短命なブームに終わるとも噂されているが、これによっ
てテクノの人がハウスにも興味を持ったりその逆もあったりと、クラブミュー
ジックのクロスミックスを促進するのであればそれも良し。

acid@po.globe.or.jp or sana@jmt