From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Fri Oct 17 00:09:36 1997
From: Cazou ACID Sanada 
Subject: [music-fans:00051] Izumi Katoh
Date: Fri, 17 Oct 1997 00:15:09 +0900
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	Sad Beauty	加藤いづみ

　ギターの音がひずんでいて、サウンドだけ聴いているとモンド・グランジ
系ロックのよう。だが、これは紛れもなく加藤いづみの世界。
　前作「Bossa」からは１年半のブランク。更にシングルにいたっては、アル
バムに先行の「木枯らしに抱かれて」は「Snow Bird」から２年近いブランク。
それはこのアルバムが長い道探しの末のイメージチェンジを図ったものと分か
る。
　でも僕にとって大事だと思ったのは、彼女の「変わらなかった」部分。彼女
の本来の姿が前に出てきた作品のような気がする。
　いつもポジティブでいるのは疲れる。逃げるわけではなく、そうやって肩肘
張るのが自分に対して誠実じゃない、と思うから。メディアへ露出するアーティ
ストはポジティブな方が目立っていいだろう。自然体、と言うのはそう言う場
所では風が吹けば飛んで行ってしまう存在。でもその自然体を違和感なく表現
しているのはすごいことなのかも。なにげない、そよ風のような楽曲に、加藤
いづみが詰まった作品。

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