From be1773@ni.bekkoame.ne.jp  Sun Sep 28 23:40:10 1997
From: Cazou ACID Sanada 
Subject: [music-fans:00044] Live GIRLPOP Act 19
Date: Sun, 28 Sep 1997 23:26:45 +0900
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	Live GIRLPOP Act 19	at 新宿日清パワーステーション

 ガールポップアーティストのオムニバスライブ。もちろん目当ては加藤い
づみ。しかし他の参加アーティストも十分楽しめた、と言うか、いづみさん
ノッてなかった(泣)。ステージの合間をもうちょっと何とかして欲しい、
と思うのはライブ・ガールポップを初めて見た人の共通する意見らしい:-)
と言うことで、ワールドカップアジア予選もセリーグペナントレースも無関
係の日曜日を過ごしました(笑)。

・鈴木結女
 ポップR&Bと言うのが第一印象だったが、フォークっぽいキーボードの
弾き語りもあって、これというジャンルでは説明できない。ただ、この人の
特徴としてすごくよくしゃべる、と言うのがあって、しかも早口(笑)。
12月10日にここパワステでライブ、その前の12月5日にニューアルバ
ム発売、と言うことで宣伝していたが、なんでも「男気あふれるアルバム」
だそうで(笑)、竹を割ったような性格の典型。ライブは9割以上女性ファ
ンだということだが、宝塚の男役みたいな人気なんでしょうか、性格はガラ
悪そうだけど、よく見るととても肌のきれいな美しい女性でした。

・Anna
 梅宮、ではないですが(爆笑)、ちょっとハーフっぽい顔立ちのボーカリ
スト。角松敏生のプロジェクト“ボーカランド”の卒業生。当然ソウルフル
なボーカルで実力を見せつける、ただPAの調整がひどくて音が割れまくっ
てて,後でブーイングしている人多数だった(悲)。この人もまたサービス
精神旺盛というか、明るくてキュートな人で、観客に向かって手を振ったり
ウィンクしてみたり、と、そういう部分でも引き込まれてしまった(苦笑)。
まぁそんなにステージ経験のない人のようですが、そう言う少ないチャンス
をアピールするがごときサービス精神は好感を持たずにいられませんでした。

・阿波根綾乃
 うまい言い方が見つからないが、流行を追うことに疲れた人にうけそうな
歌。デビュー曲の「大きな風」と言うタイトルが彼女の素朴なキャラクター
を表しているだろう。MCも前の二人がかなりのものだっただけに(笑)尚
更地味なものに思えた。一回聴いただけでは分からない、もっと歌を噛みし
めると素敵な歌を歌っている人のようにも思える。

・加藤いづみ
 バンドのメンバーがいつもと違う。ギターの西川さんも、バンマスキーボー
ドのシローさんもいない。なんかまだバンドとの一体感が殆どない、と言う
感じでよくないステージだった。ニューアルバムからの新曲も聴き込めば味
が出てくるとは思うけど、予習なしで聴いたインパクトは弱い。ライブスター
ト前に流れていたプロモビデオの「坂道」の方がよっぽど体を震わすような
マジックを持っていた。

 と言うわけで長い小休止(笑)を含めてたっぷり3時間のライブ、立ちっ
ぱなしは辛かった。
 まぁガールポップと言うジャンルは完全にピークを過ぎていますが、今回
のライブで、やっぱりガールポップの良さはパーソナルな音楽だ、と思いま
した。愛とか人生とか歌っていても、そんなものに普遍的な言葉なんかある
訳なくて、基本的にはやっぱりアーティストの個人的経験の延長上にあるも
のしか表現することなんか出来ない。そういう個人的経験の発露、と言う自
然なスタイルがガールポップの真骨頂だと思います。いづみさんのMCでも
「ライブガールポップは3年ぶりですが、3年前は辛い片思いに苦しんでい
ました。こんな個人的なことを人前で話すなんて当時は考えもしませんでし
たが、こうしてステージから皆さんにお話できてしまうことが3年間という
月日なんだな、と思います。」みたいなことを言っていました。

acid@po.globe.or.jp or sana@jmt


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