From root Fri Jul 25 11:41 JST 1997
Date: Thu, 24 Jul 1997 16:09:28 +0900
From: sana@jmt. (DEEP ACID Sanada)
Subject: [music-fans:00021] Dance with You
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24日にUSCビルに停電発生。このメールが配信されるのは一体いつ?

	Dance with You		(Various Artists)

 阿久悠の黄金時代の作品を最新型ダンスポップにアレンジし、今をときめく
エイベックスの若いアーティスト達に歌わせたトリビュートアルバム。SPEED,
D&D,MAX、知念里奈などに夢中な若い人にはもちろん、ピンクレディーや沢田
研二、山本リンダなどに胸ときめかせていた青春時代を持つ人たちにも一聴し
てもらいたいアルバム。
 まず、オヤジとして楽しんだ場合(笑)、10数年の間にポップスというも
のがいかに大きく変質したかを痛感させられる。あの頃のヒット曲は、正直言っ
て最新型のメロディよりビート重視のハイスピードなビートミュージックへの
アレンジは、面白くはあれど、曲の良さは全く生かされていないと思った。だ
が、打ち込みによる変幻自在のマシンビートは確かに今のポップスを象徴する
ものでもある。
 次にガキとして楽しんだ場合(爆)、阿久悠さんの詞ってなんて面白いんだ
ろう、と思った。「UFO」「カルメン77」「サウスポー」、どれをとって
もバカバカしいおとぎ話の歌詞ばかり。今の歌謡ポップスが「あなたを応援し
てるよ」とか、「自分らしく生きたい」とか人生をまじめに歌っているのに比
べ、ナゴムレーベルのアーティスト達も真っ青のこんなくだらない歌詞が当時
の歌謡曲の王道だったなんて、実はあの時代ってすごいのねー、って感動して
しまいました。これはきっと歌っている若いアーティスト達にもいい刺激にな
ると思う、だってこんな訳分からない歌詞じゃ、英語の歌歌ってるのと大差な
いんじゃない?SPEEDの歌う「サウスポー」なんて訳も分からずすごいと思っ
た(笑)。きっと彼女たちも一皮むけるんじゃないかな?
 ここで歌っているMAXを初めとした参加アーティストを評価しようと言う
気にはなれないけど(あ、知念里奈の色っぽさは例外!)、この遊び心は楽し
いと思いました。

					   E-Mail: sana@jmt.
					URL: http://user.globe.or.jp/acid/


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