From music-fans-request@mclaren Sat Jun 21 16:26 JST 1997
From: Cazou ACID Sanada 
Subject: [music-fans:00011] Johnny Vicious
Date: Sat, 21 Jun 1997 16:14:24 +0900
Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP"

	Genesis 2000 feat. Johnny Vicious at Yellow

　何と言ったらいいのか、すごく観念的なＤＪプレイだと思った。フロアに
オーラがあふれかえるような雰囲気を作り出す、個人的にはそれはヴィシャ
スと言う名が表す通りの「邪悪」のオーラだと思った、別に邪悪だからと言っ
てフロアが暴力的になったりするわけではないけど。
　それはある意味でロック的だ。パンクやハードロックのアーティストが、
ファッションを含めたトータルなイメージで聞き手にメッセージを投げかけ
るように、ジョニー・ヴィシャスも何か音以外に存在自体のカリスマ性を感
じずにはいられなかった、と言っても、彼はロンゲに黒のシャツ、と言った
程度のファッションで、特別ケバイわけではなかったが。
　他にもオーラを発するＤＪがいないわけではない。例えば日本が誇るテク
ノＤＪ田中フミヤは、ミニマルトラックからものすごい「侠気（おとこぎ）」
を発するし、ヨージ・ビオメハニカの高速トランスも単なるハッピーハード
コアの枠に収まらない、スペシャルな物を感じさせる。ＤＪが本来、クラウ
ドの雰囲気に合わせながら自分の持ち味を出す、と言うことに対し、彼らは
完全に自分のペースでフロアを狂喜乱夢に陥れるエナジーを持っている。
　残念ながらこの日はどうも体調が芳しくなく、後半は殆ど踊れず、４時半
頃には帰途についてしまったが、あれはまぎれもなく今年最もユニークなク
ラブプレイの一つだった、と思わずにいられない。

acid@po.globe.or.jp or music-fans-request@mclaren