DISKREVIEW: Michal Szpak / Byle Byc Soba

　別にEUROVISION は優勝アーティストだけ見ていてもつまらない。それは一般的
なヒットチャートと同じで、優勝を逃したアーティストの中にも自分のフックに
引っかかるアーティストがいる。
　2016年のポーランド代表だったMichal Szpak(あえてふりがなを振るなら、
「ミシャウ・シュパーク」)、ロン毛でエナメルテイストのボトム姿からは、ハー
ドロックを目指していたことがよく分かるが、このアルバム(タイトルの読みより、
まず意味は「just be yourself」)はガチなハードロックナンバーはなく、あくま
でもハードロックテイストのバラードシンガーと言う感じ。
　いかつい外見で美しいバラードを歌う、とだけ書けば、日本のEXILE とどこが
違うのか？と言われるかもしれない。自分でもなぜEXILE ではなくミシャウなの
かはうまく説明できない。
　ポーランド人なので、英語曲とポーランド語曲がほぼ半々。EUROVISION 参加曲
は英語だったが、非英語圏からの英語曲は、中学生レベルの語彙力でも十分理解
できるシンプルな歌詞であり、日本人にも馴染みやすい。そういう点では英米の
曲より取っつきやすい洋楽だと考える。ぶっちゃけ、ミシャウの歌、特にシング
ルリリースされている"Colour of your Life"や"Rosanna"はカラオケで歌ってみ
たい。暗記する価値のあるシンプルで美しい歌詞。ライブではみんな合唱する(日
本でもそうか)。難しい話ではなく、シャウトして気持ちを発散させられるバラー
ドソング。
　さらにポーランド語の歌詞も意味を調べたり、暗記して歌ったりできたら楽し
い。中学生くらいの頃は、こうやって英語を学んできた。やはり外国語を学ぶに
は歌は大事。歌はメロディがあって、その後ろを歌詞がついて来る。