久しぶりに祥人さんライブを観に新井薬師のロクセットカフェへ。このライブ
ハウスは初めてではないはず、と思っていたが、前に観に行ったのは沼袋のライ
ブハウスだったらしい、ああ勘違い:-) ロクセットカフェは本当に新井薬師駅前
のお店。今日は普段の祥人さんのステージに比べて野郎度がエラく高い、これは
いつもと違うライブになるかも楽しみ。店の雰囲気も忌野清志郎の写真を始め、
60'sのUKロックレコードのジャケが張り巡らされ、かなりロックテイストなライ
ブになりそうな予感。
今日の出演者は祥人さん含め３組。以下、敬称略で。
・本間章浩
なんかトップバッターからすごいテンション！ハスキーボイスだが表面的な声
色以上に燻し銀のように枯れた魂の叫びがガツンとくる。なぜかステージに一番
近い席で観ることになったが、薄着なのに数曲で汗まみれ、渾身の歌にブッ飛ば
されないはずがない。これがブルースっちゅうもんか、と思わせる歌。周りの人
が彼をレジェンドと呼んでいたが、その意味はライブが始まって３分で分かっ
た。MCは少なく、マジで酔ってるなあ、と言う短い呟きの後に、研ぎ澄まされた
ブルースで客席を震わすパワフルなステージ。まだ始まったばかり、この後どう
なるのか？と言う感じ。
・祥人
祥人さんは２番手。スタートは抑え目だったが（と言うか緊張されていたご様
子）、もちろん土俵に立ったら大一番を見せてくれます。
なんかブルースマンの集まったライブと言うことで、祥人さんの歌もブルース
として聴くとまた新しい解釈が出てくる。雑草魂も最後の場面も、男臭い人間ド
ラマをこれほど簡潔かつストレートに語る歌詞の見事さ。噛み締めるほどに自分
の人生と重ね合わせて愁哀に浸ってしまう。そして神風の多層的な思い。ヒー
ローが持つ虚しさ、深いです。それにしても、みんなも「ラーメンの神様」をア
ンコールでリクエストするのね、僕もまさに同じこと考えました（笑）。
・神楽亭
前２組の濃厚なメインディッシュに対し、ちょうどデザートのように軽やかで
安らぎのあるテイスト。軽めのロクンロールだったりボサノバであったり、多彩
な楽曲がとてもカラフル。しかしこのリラックスできる洗練されたパフォーマン
スが高度でセンシティブなテクニックによるものであることも伝わってくる。
そんな訳で三者三様の素晴らしいライブ。今日は本間さんと神楽亭さんのCDを
買わずに帰れません！
祥人さんのセットリスト： 1はじまりの唄 2The Catcher in the Lie（進化論） 3神風 4雑草魂 5声なき声 6最後の場面 アンコール 7ラーメンの神様