[DISKREVIEW] Анжелика Агурбаш, King Street Sounds

・Анжелика Агурбаш／Ты не знал меня такой

　ベラルーシの女優兼シンガー、アンジェリカ・アグルバーシュ。まあ東欧ロシ
ア圏のOlivia Newton-JohnとかKylie Minogueみたいなポジションの人でしょう
か。タイトルは英訳するとYou Didn't Know Me Enough.
　印象としては、古きよきユーロピアンポップス、と言う感じ。昔はスウェーデ
ンのABBAとかイタリアのMatia Bazarなんかが日本でもヒットしたけど、基本的
に米英経由でしか洋楽が入って来ない現状ではやっぱり入手は難しそう。
　こんなことを書くと地球の裏側の理解しずらい音楽のように感じてしまうけ
ど、むしろこれは日本人好みの音と言っても良い（だから、ABBAとかみたいな世
界中で通用するポップスですよ）。ロックとかトランスとかにカテゴライズでき
るアレンジの作品も入っているけど、素朴に私たち日本人が欧米に憧れていた頃
の、ちょっとお上品でかつロマンチックなサウンド。別に英語の歌詞だって日本
人には大してわかんないんだから、そこがロシア語に置き換わっても大した差は
ないでしょう(^_^)v ジャケのルックスからもっと線の細い声を想像していたけ
ど、Bonnie Tylerみたいな結構太くてパンチのあるボーカル。

・King Street Sounds 20th

　今年はクラブ関係でいろいろ20周年があるけど、ＮＹハウスの老舗レーベル、
King Street Soundsも20周年。パッケージソフトで聞くと懐かしい、と言う感傷
に浸ってしまうが、クラブ音楽はクラブの現場で聴くもの。クラブのPAで聴けば
最近のヒットチューンもダンスクラシックも今の音。しかし今の東京でハウスを
十分な爆音で聞けるハコも少なくなったなあ。