[DISKREVIEW] 天野春子（小泉今日子）, LinQ, 大森靖子, あまちゃん

・天野春子（小泉今日子）／潮騒のメモリー

　まあ今年の紅白はあまちゃんファミリーいっぱい出てくるの間違いなしです
ね。で、キョン×２は一番確実。その後GMTが出るか、アメ女のシャドウ、ベイ
ビーレイズ辺りが固そう、さすがに潮騒のメモリーズは無理か(^_^;)
　いやあ、やはりキョン×２は元祖アイドル、現在の年齢は存じ上げませんが、
全然アイドル的な説得力が落ちてないのよ、すごいわ。バックコーラスがまた80
年代してます。いっそのこと、薬師丸ひろ子さんも久しぶりに歌なぞ出して見て
はいかがでしょう？（スイマセン、冗談です）
　歌詞も面白い。ジョニーって大吉さんのことかなあ？（笑）

・LinQ / HANABI!!

　いやもう、アイドルにしては楽曲のクオリティ高過ぎ（笑）。デートドライブ
ミュージックあたりにピッタリで、カップルで聴けちゃいそうなポップでノリノ
リでカッコよくてドラマチックなメロディ展開のラブソング。ライブはヲタヲタ
してても、リスナーと言う意味では幅広い支持を獲得しそうな７人組。

・大森靖子／PINK

　曲や詞を表面的になぞっても、よくある自傷系の女の子の歌（と言うほど自傷
系の女の子が世の中にたくさんいるとはあまり思ってない、やはり年齢的に若い
子との接点が少ないのだから仕方ない）にしか聞こえない。ただ、最後の曲
「PINK」でメロディにも乗せられずに絶叫する言葉の圧倒的な迫力にガツンと殴
られた気分になる。感性などとナイーブな呼び方よりも、ソウルと言う熱い呼び
方をした方がしっくりくる。
　なんと言うか、これぞ世間を見透かした言葉だと思う。友だち欲しくて自分を
飾り立ててる女の子よりも、大人のズルさをバッサリ斬って、矢面に立って真実
を述べようとする愚直さが感動せずにいられない。

・あまちゃん歌のアルバム

　朝ドラのみならず、ここまで音楽的なコラボレーションで成功したドラマは日
本じゃ珍しい。アメリカだとミュージカルの伝統もあり、GLEEみたいな青春音楽
コメディもあるけど、日本では劇団四季を劇場まで脚を運ばないとなかなか観れ
ない。それをテレビで、しかもNHKと言う全国放送でやった功績は大きい。年末
の紅白が楽しみと言うレベルではなく、天野春子「潮騒のメモリー」が久しぶり
にAKB48をトップから引きずり降ろすCD売上をみせたり、経済効果としてもめざ
ましい。
　基本的にアイドル中心のコンパイルだから、振付DVDも欲しいところだけど、
もちろんアイドルソングだけじゃない。橋幸夫も入っていてお年寄りにも配慮し
た選曲。「南部ダイバー」なんてヘタなヒット曲よりも甲子園テーマ曲向きだし
（笑）。
　とにかく、ドラマとのタイアップと言う音楽シーンの新しい流れを作るかもし
れない重要なアルバム。
　それにしても、「地元へ帰ろう」って後半にサンバアレンジになるのか、ドラ
マではここまで流さないから、CDで聞く価値あり。南部ダイバーも正式に音源リ
リースされて、カラオケにも入るのかな？潮騒のメモリーズバージョンは重要だ
けど、太巻デモバージョンはすごいな。