[DISKREVIEW] Juan Atkins and Moritz von Oswald, John Digweed, HANDA SASA with DJ SASA

・Juan Atkins and Moritz von Oswald / Borderland

　素晴らしい、トレゾールらしいデトロイトテクノの神髄、ホアン・アトキンス
とベーチャンのミニマルゴッド、モーリッツ・フォン・オズヴァルドの２人のテ
クノのオリジネイターがそれぞれの持ち味を合体させた作品。なんかすでにもう
クラシックス入り確定な風格がある。個人的にはベーチャンミニマリストなの
で、音数少なくリズムトラックだけで世界観を作ってしまう。表現がシンプルな
ほど、表現される世界の深淵さを感じる。十分踊れるけど、イージーリスニング
にも味わい深い１枚。

・John Digweed / Live In Slovenia

　１枚目は少しトライバル入ったトラックから始まる本作。２枚目はよりアグ
レッシブでテクノ寄りのミックス。Len Fakiなんかも使ってファンキー、アッ
パーにアゲてます。 
　しかしジョンディグも変わらない、ナイトライフでしか味わえない音の深淵さ
への追求はまだまだ尽きない、と言う感じ。

・HANDA SASA with DJ SASA / WE LOVE GOYA

　癒されます、マジで。レゲエと沖縄民謡のミクスチャーは昔からあるけど、う
まい具合にポップなけだるさがあって、日曜午後の雰囲気にぴったり。
　と言うか、初の範田紗々ちゃん初のフルアルバム！沖縄では初ライブ（ゲスト
参加は過去にもあったけど、一人前の出演者としてのライブは初めてのはず）ま
でこなし、もしかして紗々ちゃん、アーティスト転向を狙ってる？
　マッキーのどんな時ものカバーとはやるね、もちろん原曲にはかなわないけ
ど、この歌は歌う人の色が出る、だから紗々ちゃんの味がちゃんと出てる。