[DISKREVIEW] 制服向上委員会, Buono!, John Oates, ゆらぎ, Kim Hyun Joong, w-inds.
<2012/03/21(Wed)>
・制服向上委員会／世界で1番幸せ（アイドルジャパンレコード）
音楽的には少し昔のアイドルポップス、という感じかな。ダンスミュージック
とかロックとかに強くコミットした音ではない（もちろんツービートとかはロッ
クというかR&Bにコミットしているとは思うが、決してこのグループの方向性で
はない）。そういう意味では時代遅れともいえるが、逆に言えば別にSKiはアイ
ドルヲタクに対しての求心力よりも立ち位置的に老若男女幅広く受け入れてもら
いたいと考えているのだから当然だろう。彼女たちはマーケットターゲティング
してはいけない存在なのだから。
で、問題のアイドルポップスの中に溶け込むメッセージソング。完全にシーム
レスにつながっているなあ。もちろん反原発デモで流してもいいんだけど、メロ
ディ的には普通にドライブや家で流していても全く違和感がない楽曲。ステルス
マーケティングというものがあるなら、SKiはさしずめステルスプロテストソン
グだろうな。
それにしても、SKiっておニャン子クラブで集団アイドルがブームになった時
代に誕生したけど、モーニング娘。を経由してAKB48で再び集団アイドルブーム
が戻ってきてなお現役、というのはすごいな。ぶっちゃけ、「変わらないことの
大変さ」を乗り越えた、という点で尊敬に値する。
・Buono! / 初恋サイダー c/w DEEP MIND
今さらだが、アニソンなどにも主題歌でロックが浸透し、子どもたちにも分か
りやすいフォーマットになったのだなあ、とオヤジな感慨（苦笑）。Buono!もア
ニメ主題歌を歌っている。アイドルがロックをやるのは今では当たり前だが、や
はりプリプリ（嗣永桃子パーソナリティのラジオ番組じゃなくて女性ロックバン
ドの方ね）やZONEなどのバンドが積み重ねた歴史の上にボーノ！と言うユニット
が誕生して、その結果一時ユニットだったはずがここまで長く愛されたんだな、
と。歌詞が単にラブソングだけでなく、エネルギッシュなパッションに溢れてい
て、まさにロックフォーマットでないと表現できない感情なんだな、と感じる。
・John Oates / Missisippi Mile
昨年２月に中学生の頃からフェイバリットだった世界最高のポップデュオ、
Daryl Hall @ John Oatesの来日公演が見られてもう思い残すことはない（大げ
さ）と思っていたが、今度はジョンが４月頭にソロで来日、現在形の彼のルーツ
ミュージックを聞かせてくれると言うから一も二もなくチケットゲット。と言う
訳で先ずは今のジョンの音を予習。
シブイんだけど決してマニアックな音に終わっていない。カントリーブルース
の田舎臭さを残しつつも、そこはやはり一世を風靡したロックンソウルシン
ガー、ジョンらしいスイートさと垢抜けたポップさがある。そして極上のホーム
ミュージック。「ユー・メイク・マイ・ドリームズ」のセルフカバーがかわいら
しい仕上がりでタマラナイ！
・ゆらぎ10th AnniversaryミックスCD（非売品）
これ、かなりカッコいいなあ。前半はラウンジ系のソフトでアーバンな感じの
ディープハウス、で、徐々に上げて行くところが素晴らしく味わい深い。ふだん
ゆらぎはB2Bでつながれて行くので、ゆらぎDJの個性を楽しむ、と言う感じの
パーティになっているが、これは強者ハウス好きも十分に満足させるミックス。
で、普段パーティで聞き慣れたナンバーがかかるとアガルのは言うまでもなし。
・キム・ヒョンジュン／KISS KISS
K-POPブームは３年目に入ったが、１年くらいで少し失速しかけたと思った
ら、また去年の後半くらいから勢いを増してきた。KARAについてはパーマネント
なファンとなったが、他にもつまみ食いしたいアーティストが次から次へと出て
くる。と言うわけで今回は男性アーティストにも触手を伸ばしてみた。
いやもう、この曲キャッチー過ぎるよ。このあとが続くのか、と言う心配はあ
るが（とは言え、日本に定着したK-POPアーティストたちも皆コンスタントにリ
リースを続けている）、なんと言ってもK-POPのすごいところは年齢層ターゲッ
トが広いところ。アイドルを追っかける年頃の少年少女から現役引退前後の熟年
層まで幅広く浸透しているところがJ-POPアーティストたちにとっても脅威なの
ではないだろうか。ダンスポップスは若い層に、歌舞伎役者にも通じるような流
し目が決まる涼しい風貌は熟年層に浸透する。日本のアーティストでこれが出来
ているのはトップクラスのジャニーズ、福山雅治とAKBくらい。ターゲットセグ
メントをしないK-POPは個別アーティストの実力云々ではなく、ビジネスのやり
方がJ-POPと全く違うことにこそ注意を払うべきだろう。
・BUONO! DVD MAGAZINE VOL.12
ライブ会場のみで売られている？DVD。ライブのダイジェストはMCのみ。３人
のお芝居？が楽しい。
OP（コント）はももちと愛理だけ？そのあとライブ会場楽屋から雅インタ
ビュー、メガネキタッ！おぉ、ドルチェとのライブ前のエールだ！（って毎回分
収録してますが）なるほど、雅がショートにした直後のツアーなのね。
またしてもももちのイタイギャグ＞エレファントミヤ（笑、雅本人ではないら
しい(^o^)）。夏秋雅さん！やっぱりももちさえてる！ももちのセクシーダン
ス！しかし雅の厳しいチェック。ももち人を指すのも小指なのか。ももち面白い
なあ、やっぱりイラドルとしてブレイクしただけはある。
大阪から名古屋。そして横浜、雅19歳。そっか、サイリウムが真っ赤に。DVD
では記念写真撮影も。あっ、Buono!ライブで「ミヤビーム」キターッ！
ミーヤからミヤになったりミヤからミーヤになったり（笑）。
おっ、ももちの投げキッスキターッ！＞横浜二日目夜 MOMOCAMイイネ。
小指立てはいつまでやるのか？と言うミーヤからの質問、100歳までかあ、長
生き（笑）。おっ、福岡でミヤが「許してニャン！」キターッ！と言うか３人
で！
愛理PASMO持ってるんだ。ミーヤの連絡先出ないなあ（笑）。エレガントもも
ち、ちょっと霊能者っぽい（爆）。
・BUONO! / HATSUKOI CIDER / DEEP MIND
初恋サイダーのグリップはシングルの付録DVDもカッコ良かったがこちらも
凝った出来。
で、DEEP MINDがかなりのUKビートパンクっぽい楽曲のイメージに忠実な作品
で素晴らしい。
更に、３人それぞれのソロバージョンが収録されているが、ちゃんと歌もソ
ロ！素晴らしい、イヤ萌え死に危険！（笑）やっぱりBuono!はドンドン成長して
ますね。１人ひとりがレベル高いので安心して聴ける。
・w-inds. / FLY HIGH
w-inds.のシングルはこれで30枚目。アイドル性とダンスミュージックアー
ティスト性とを兼ね備え、今やK-POPに押され気味な音楽シーンで数少ない彼ら
とがっぷり対抗できるアーティスト。てかもうデビュー11年か、早いね。
ハードトランストラックのアッパーなダンスミュージック。カップリング曲が
初回盤３種類で全部違うのかあ。Put your hands upはダークだがこちらもアッ
パーなトランストラック。