と言うことで先週に引き続き、神保町・岩波ホールのジョージア映画祭。なん
か前回は初日だからいっぱいだと思っていたが、今日はさらに多い、ほぼ満席だ。
まあ、市川の他に中野サンプラザでもジョージア国立民族合唱団のコンサートが
あったので、世間的にも今週はジョージアウィークだ。
物語はいまいちよく分からないものの、基本的には前妻にも後妻にも愛想を尽
かされ、落ちぶれる男の物語ってところ。よくある話ではあるが、やはりコーカ
サスの自然の厳しさが際立つ作品だ。この地方の主要な残業は畜産のようだ。農
作物もあるが、家畜の餌になる小麦が取れるくらいで、グルジアワインの原料と
なる葡萄はもっと南に行かないと育たない。と言うか、おそらくここは高地だ。
1967年の作品と言うことは、まだガッツリソ連支配の時代。紛争はなかったが、
農民は貧しく、希望など持つこともできない時代。そういう時代に戻り、私たち
は何に恵まれいるか、何を失ったかを考える材料になる作品。